名前
色んな小説等々見ますが、
「名前」
よく付けられますよね。
1回目
「 よ!お前は追放だ!」
気づいたら私は目の前にいた男に追放されていた。
なぜ追放されたのか分からない。
目の前の男は私にまだ何かを言っている…
そして、私に指を突きつけ、
「何かいうことはあるか!」などと叫んでいる。
「ならば、一つだけ答えて欲しい!」
「私は…私は一体誰なんだ?」
「は? よ、何を言っている。
戯言はそれだけか?何もなければここから早く出ていけ!」
結局、音がそこだけ消えて聞こえなかった…
2××回目
「おい、 聞いているのか!?お前とは婚約破棄だ!」
気がつけば、目の前に人がいる。
目鼻が整った所謂「イケメン」という奴だ。
だけど、なに?婚約破棄?
「 !!貴様という立場のものがこんな陰湿な事をするはな!」
なんなのこの人、というよりもわたしは誰?
「父上にも既に連絡はしている、貴様との婚約は…
「私は誰ですか?」
破棄!………は?何を言っているんだ?惚けても無駄だぞ!証拠は揃っている、衛兵!連れてけコイツを牢屋に繋いでおけ!」
「ですが、 様は」
「私のいう事が聞けないのか!」
やはり、音がそこだけ抜けている。
3×××回目
「来い!!○×☆□!お前の力を我に見せてみよ!」
次に、目を開けると目の前には見たこともない
禍々しいツノが頭から生えた巨人がいた。
「○×☆□!とうとうここまで来たんだ、
世界平和までもう少しだけお前の力貸してくれよな!」
と言う、盾持ちのがっしりとした体格の大柄な男。
「○×☆□!私も貴方のおかげでここまで来れたの、
ここが正念場なんだから!」
と言う、如何にも魔法使いという感じの若い女。
「○×☆□!神も貴方を選んだ事に間違いはないでしょう。ここまで何度もピンチをくぐり抜けて来た私達です。こんなところで負けません!」
と言う、清廉なイメージを与える修道女の格好をした女。
だが、すまない。
その、「○×☆□」というのが私なのだろうか…
ほんの少しだが初めて、名前と思われる音が聞こえた。
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第一話
俺の名前は「○×ーーーーー
何故こんなことになったのか、遡ること……
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「主人公の名前決まらないなぁ」
「こんなに設定はあるのに主人公名無しとかww」
「お前も設定だけ出さずに案を出してくれよ」
「やーだよ、どうせダサいとか言われるし」
「応募制にする?」
「絶対、変な名前くるぜww」
あ、そういえば、
「なぁ」
「なんだ?」
「俺もお前も名前なんていったっけ?」
案は出されて、ストーリーもあるけれど、
その世界で生きる人たちに名前がないから、
結局、没にされていく話の裏話。
中の人たちは困惑するしかないようです。
名前って魂みたいな物って聞くから、
付けるのが怖いような感覚もあったりするので、
少し悩ましいです。