青空の下で
過去作をみて、新しく書こうと躍起になって書いた物。
何を対象としてるのか、かなり分かりにくいです。
一応、後書きに解説置いてます。
見たとしても、分かるかどうか怪しいですが…
「おかあさん、ごはんごはーん」
4兄弟の末っ子でまだまだ甘えたりない成長期の僕は、お母さんが帰ってきたら、すぐに「ごはん」を欲しがっていた。
だけど、お母さんは僕を見て、
「静かにしなさい!いい子にしてたらあげるから」
と、僕を叱っていた。僕には怒られる理由が思いつかなくて、いつも落ち込んでいた。
日が経つにつれて僕も大きくなり、昔のように
「ごはん、ごはーん」なんて言わなくなった。
代わりに僕は立派な一人立ちをする為に、お母さんやお父さんの空いている時間を使って、色々教えてもらっていた。既に兄弟は家からは出ていて、あとは僕だけだったのだ。
とうとう、その日が来た。
僕は、母と父に別れを告げ、旅立った。
「僕の目でこの世界を見たい!」
ただ、ひたすらにその一心で。
その日は空も青く、風は穏やかで陽の光が気持ちよかったと覚えている。
旅先ではまず色々な者たちと出会った。
真っ白な衣装で「おめでとう!」と、御祝いを告げている者たちや逆に真っ黒な服で屯している若者達、小さいのにみんなで寄り添って過ごしている者もいれば、高所から睨んでくるだけで何もしてこない者もいた。
そして、色々と不思議な出来事にも遭遇した。
公園に行くと頭の上からお菓子が降ってきたり、
一休みしようと屋根のある場所に避難すると、後ろから大きな音がして、驚くこともあった。
中でも一番記憶に残っているのは、ある暑い日のこと。ギラギラとした照りつける日差しの中、一休み入れようと涼しそうな水場に行くと、他のみんなも同じ考えだったようで最初は涼しかったその場所も次第に混雑してきて、段々と暑くなってきた。そろそろ違う所に移動しようと思った矢先、遠くから、
「ドドドドドッ!!!」「ダダダダダダッ!!」
という爆音と共に、大きな生物が近づいて来るのが見えた。僕や周りに居た者たちは急な事に驚き、慌ててその場から逃げるように立ち去るなんて事が数回あったのだ。
かくして、色々体験した僕は一度家に戻ろうと決めた。数日かけて僕は家のあった場所に着いた。
だけど、家はなかった。跡形も無くなっていた。
僕は両親の事を心の底から心配したけれど、母親も父親も近くでとても元気に暮らしていた。さらに驚いたことに、僕の兄弟もたくさん増えていた。なんだか心配して損した気分…。
だけど、この歳になって、この場所に戻って来たことで、過去に親に叱られた理由が分かった気がする。
だって、ここは人の住処だもの。
僕らとは違う「人間の家」
あれから数年、僕も立派な父親になった。
両親と同じく、僕も立派な住まいを持ち子供もいる。
ただ、あの時と違い、僕の住まいはとても環境がいい。
だから、たまに僕も母が言っていた事を真似して子供たちに言っているんだ。
「静かにしなさい、いい子にしてたらご飯貰えるから」
さてさて、一体この話はなんなのかというと、
解説:
1.主人公は「鳩」
2.母の叱る原因は人間です。住処が人間の家の敷地内だったことから、鳴き声でバレると怒られるか追い出される為
(巣は法律上破壊はされないでしょう…多分)
3.独り立ちは巣立ちで
風景が空のみであるのは飛翔のしている為
4.色々な者たちの内訳:
御祝いをしたのは白鳩、
黒いのは烏、小さいのは雀で、
高い所にいるのはトンビです
5.出来事の内訳
上から降り注ぐお菓子=公園での餌まき、
屋内で大きな音=人間によって引き起こされた音
(鳩を追い返そうとしたんでしょうね)
水場の爆音=人間の子供が駆けてくる音
6.家が跡形もなく無くなったのは、
そこにあった人間の住居が取り壊されていたからです。
以上です。