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空想作文  作者: Kweil.S
3/9

風の国 1

思いつきで書き記し、その後を思いつかずで終わってしまった物です。文章が拙いと思います。

今後思いついたらまた続けます。

西暦29XX年

自然は衰退し、水は浄化出来ない程に濁り、地上は人類が住める環境ではなくなっていた。


西暦30XX年

少なからず生き残っていた人類は、地上を捨て、空へと移住した。しかし、移住できたのは各国の要人や富豪のみで、権力のあるもの達だけであった。地上に残された人々は嘆き、悲しみ、そして空の移住民を恨んだ。


それから、数千年が経過した…。


残された地上の民は、長い年月をかけ、


・活発に活動してマグマが流れ続ける山がある

溶岩(ほむら)の国」


・浄化されたかのように美しい湖がある

清浄(みず)の国」


・発電所があり、光に満ち溢れた

電気(ひかり)の国」


・これら3つの国の丁度中心にあたり作物が豊かであるのに、暴風による壁に囲まれた

旋風(かぜ)の国」


これら、4つの国を新しい自国として作り上げ、住んでいた。



―――――――――――――――――――――――


「ダイチ、ご飯よ〜」

「はーい」


母親と思われる人にダイチと呼ばれた少年は、本を持ちながら駆け足でリビングに向かった。

この時、ダイチ10歳である。


「早く椅子に座りなよ〜、ご飯冷めちゃうよ〜」


のんびりした口調で急かしてくるのは妹のチハヤである。


「わかってるよ、すぐ座るから!…ちょっと待ってよ…」

「ダイチは、好きだねぇ。その絵本」

「だって、見たこともない国のことが書かれてるんだもん!」


ダイチの祖母ものんびりとした口調で絵本について触れた。

ダイチが読んでいる絵本は数千年前のことが書かれているもので、まだ人類が空と地上に分かれていない時のことが書いてあった。


ダイチが朝食を食べ終わると、


「ダイチ、今日は10歳の記念すべき日だから、ちょっと、ごわごわするけどこの服を着て、司祭様のとこに向かってね」


と、前から着てみたいと思っていた豪華な装飾が施された服を母が着せてくれた。


「本当にごわごわする、すごく変な感じ…」

「そうよね、違和感があると思うけど、今日だけだから我慢してね」



「ほら、行っておいで!」


母は微笑みながら、背中を軽く押し、手を振りながら送り出してくれた。



旋風の国の民は、10歳になると例祭服を着て、国の中心にある旋風の神殿へと出向く。神殿と言っても建物の形は、教会のような場所である。ここでは、毎年10歳になった子供に対して、旋風の国における一人の国民として扱われる資格と風の精霊の加護をもらう儀式を行う。

風の精霊の加護というのは、風を自在に操ることができるようになるというものであった。というのも、この儀式によって得た力が旋風の国の周囲を囲う暴風の壁を開けることが出来る唯一の方法であり、旋風の国誕生のきっかけでもあった。


ダイチは駆け足で神殿に向かっていた。

道中、「あの子よね、あの子が噂の」とか「今日はあの子も来るのか」とか、色々囁かれていたが、ダイチとしてはいつもの事なので気に留めてはいなかった。

ダイチが神殿に着くと既に数人の子供が座って待っていた。司祭は、ダイチに気が付くと、


「ダイチ君、君が一番最後ですよ、早く椅子に座りなさい」

「あ、司祭様!遅れてしまって…ごめんなさい」


ダイチは慌てて司祭に謝り、司祭様から見て一番左の空いている席に座った。

先に来ていた子供たちはそれを見てクスクス笑っていたが、「時間はあっているので遅刻ではないですよ」と諭され、子供たちは笑うのをやめた。


それから、数分経ったころ、司祭様が持っていた錫杖を天井に掲げ、


「時間です。それでは、始めましょう。右から順に前へ出てきてください」


司祭様がいうと子供達は順番に前へ出て司祭様からのお言葉をいただき、旋風の国の民である証拠として、左手の甲に特殊なインクによる紋章を書き入れてもらう。その後、祭壇の前に立ち、精霊にお祈りをして風を操る力 「風の精霊の加護」を受ける。という流れであった。


「終わった人は速やかに家に帰り、今日一日は家で安静にするように」


と司祭様は言っていた。司祭様が言うには「貰ってすぐには加護が体に馴染まず、風が言うことをきかない時が多く、事故が起こりやすいから」とのことだった。


一時間程経った頃、ダイチに順番が回って来た。

ダイチは司祭様から「貴方の力は今後、この国を守り、新たな未来へ向かう道しるべとなるでしょう」と言われたが、ダイチに何の事なのかはっきりとは分からなかった。その後、ダイチは手の甲に紋章を書き込んでもらい、祭壇で祈り、帰路に着いた。


家に着くと、もう夕方であり、夕食の準備が整いつつあった。ダイチは、早速母親や祖母、妹に左手の甲の紋章を見せて回ったが、母親と祖母は不思議な顔をしていた。なぜなら、その紋章は、母や祖母とは全く異なった形だからである。

ダイチは何も考えず、その日はすぐにベッドに入り眠った。


……その日の夜、国全体が寝静まった頃。

ダイチの左手の甲の紋章は薄緑色に光り、

国全体に竜のような大きな影がかかったのであった。


それから五年後。


「いってきまーす!!」


「ちょっと、ダイチ!お弁当忘れてるよ!」


「え?うわっ、本当だ。危なかったー、サンキュー」


「ちょっと!…お兄ちゃん待ってよ!」


「じゃあ、仕切り直して『いってきます!!』」


「気をつけてね、2人共。いってらっしゃい」


今日は、ダイチが待ちに待っていたイベントの日。

隣の国に出向いて交流会を行いつつ観光を行う。


所謂、学外研修を行う日であった。


この時、ダイチ15歳 国立学校中等部3年の春であった。

次回風の国2 投稿時期:不明。


※多分今後きっと続きは書かないから、

誰かこのネタ使って小説書いてくれ 笑


次の話からまた一話完結に戻ります。



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