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シスコンLifeの始まり

(ヂリリリリ!ガチャ)


「ふぁー!朝か…」


俺は目覚まし時計を止めてカーテンを開け朝日を浴びながら背伸びをした。


「よし!今日も一日頑張るかっとその前に…」


俺はそう言って制服に着替えて部屋のテーブルに向かい昨日やっていたゲームをセーブしパソコンの電源を落とす。


「うし!これでOKだな!」


俺はそう言って自分の部屋を後にした。


(トントントントン)


俺は階段を軽快に下りていき顔を洗いキッチンに向かう。


「昨日の朝は和食だったから今日は…よし!洋食にしよう!」


俺は独り言のようにそう言いながら、冷蔵庫から卵とウィンナーとキャベツとトマトを取り出して手際よく料理を始めた。


料理を初めて五分後。


盛り付けが終わり、テーブルに二人分の食事を並べる。


「よし!こんなもんかな?」


俺はそう言いながらエプロンを取る。


(ガチャ)


「ふぁー!類…おはよう。」


そう言いながら親父がリビングに入ってきた。


「おはよう!親父、飲み物何が言い?」


俺はテーブルのイスに腰掛け眠そうに目をこする親父を見ながらそう言う。


「珈琲を頼む」


親父は静かな声でそう言った。


「了解!」


俺は珈琲を作り親父に持っていく。


「昨日も夜中まで仕事だったの?」


俺は珈琲を置きながら親父に言う。


「あぁ…ありがとな」


親父は目の前には置かれた珈琲を手に取りそう言い一口飲んだ。


「あんまり無理すんなよ?いただきまーす!」


俺は、そう言いながら朝食を済ませ皿を洗い、歯磨きをする。


「親父、昼の弁当はキッチンに置いてあるからな!寝るんだったら戸締まりしろよ?じゃあ、俺、今日は生徒会の話し合いと朝練があるからもう行くな!」


「あぁ、気をつけて行ってこいよ!」


俺の話に親父は静にそう言って新聞を見ながら手を振た。


「行ってきまーす」


俺はそう言いながら家を後にした。


「おっ!おはよう、新部長!」


学校を目前にして俺の後から肩に手を絡めてくる男子が一人。


「おい、いづる…いきなり肩に手を回すなよ!ビビる。」


俺はそう言いながらそいつを見る。


「ハッハッハッ!」


俺の肩に手を回してきたこいつは、早川 いづる。同じテニス部に所属しており俺の幼馴染みだ。


「あっそうだ、いづる。俺今日の朝練は生徒会の話し合いがあるから三十分くらいしか練習できないんだ。だから、コーチが来たらそう伝えといて貰って良いか?」


俺はいづるを見て思い出したようにそう言う。


「おう、分かった!それにしても類も大変だなぁ?生徒会会長にテニス部の部長って…体壊すなよ?大会が近づいてるんだからな!」


いづるは心配そうに俺を見ながらそう言う。


「大丈夫さ。体力だけはあるからな!」


俺はいづるにそう言いながら校門を潜り部室まで駆け足で走った。


部室で着替えた俺といづるは先輩と新入部員と一緒に準備運動を行い、何時ものように朝練をこなしていく。


三十分が経ち俺は先輩たちに事情を話して朝練を後にする。


部室でそそくさと着替えを終え駆け足で生徒会室に向かう。


(ガラッ)


生徒会室のドアを開けたらそこにはもう皆が揃っていた。


「悪い…遅刻したか?」


俺はそう言いながら生徒会室に入る。


「いや…時間ぴったりだ!朝練があっただろうに、良く間に合ったな。」


「そうか…それなら良かった。にしても珍しいな、龍が遅刻せずに来るのは。」


俺はその言葉を聞き胸を撫で下ろしながらそう言う。


「ひどいなー類…俺はそんなに遅刻してないぞ!」


龍はそう言いながら俺を見る。


「ははははは!」


俺と龍の会話で生徒会室中に笑いが立ちこめた。


最初に俺に話しかけてきたこいつは北木 龍だ、生徒会室副会長をやっている、頭は良いが少し天然なところがあり生徒会の話し合いにちょくちょく遅刻することがある。俺の友達だ。


「じゃあ、生徒会会議を始めるか!」


俺はそう言いながら自分の席に座った。



会議も無事に終わり俺たちは各教室に戻る。



「お前よくあの件を通したな!」


龍が言う。


「あー…まぁな」


俺はそう言いながら頬を掻く。


(ガラッ)


俺らは教室のドアを開け自分の席に座る。


「おっはよー小宮君!」


後ろの席から女子生徒が話しかけてくる。


「おー…高山、はよっ!」


俺は後ろの女子にそう言いながらイスを後に向けた。


「あっ…そうそう、小宮君昨日のあれ見た?」


高山は興奮しながら俺にそう言ってくる。


「あー見た見た!初っ端から主人公が電車にしかれて死んだ所なんていきなりかいって思った!」


俺は高山の話に乗りながら昨日の深夜から始まったアニメの話を始めた。


「そうそう!その後、神様が出てきて主人公を異世界に飛ばすシーンは中々笑えたよ!」


「あー…でも、あの後の勇者の上に落ちてパンチ食らって気絶するシーンも良かったよな?」


俺と高山は盛り上がりながら話をする。


あっそうそう、今話しているこいつはアニオタ友だちの高山 茉莉こいつとは何時もアニメの話で盛り上がる。


「コソコソ」


後の方で女子たちが何かを言っている。


「キモッ、あーあーオタクって嫌だなー」


今度は、聞こえるようにそう言った。


それを聞いた高山は顔を俯きながらシュンとなる。


「高山…顔を上げろ。オタクは別に悪くないだろう?俺を見ろ、オタクで何が悪い!アニメが分からないな奴らは人生の半分は損していると俺は思うぞ!」


俺は椅子から立ち上がり手を横に振りながらそう言った。


「小宮君…」


高山は目をうるうるさせながら俺を見た。


俺はそんな高山に微笑みながらグッと親指を立てて前に付きだした。


(キーンコーンカーンコーン)


ホウムルームが始まるチャイムの音が鳴る。


皆はそれを聞いてそれぞれの席に着く。


(ガラッ)


教室のドアが開き担任の先生が入ってきた。


「号令!」


先生は教壇に立ちそう言う。


「はい!起立、礼」


「おはようございます!」


俺の号令と共に皆はスクリと立ちそう言う。


「着席」


(ガタガタガタ)


そうして、何時ものように朝の朝礼が始まって先生が連絡事項を言い朝礼は終わった。


「小宮君ー今日の一時限目何だったっけ?」


朝礼が終わってすぐ高山が後からそう声をかける。


「あー…確か、数学からだ」


俺は時間割を見ながら高山に言う。


「小宮君…宿題見せて!」


高山は両手を顔の前に合わせてそう言う。


「高山、また忘れてたのか?」


俺は後ろを振り向きながら言う。


「えへへ…昨日のアニメに夢中になっちゃって忘れちゃってたんだ。」


高山は面目なさそうにそう言う。


「まったく…ほらよ」


俺はバックの中からノートを取り出し高村にやる。


「ありがとう!」


高山は笑顔でノートを受け取ると俺のノートを移す。


(キーンコーンカーンコーン)


一時間目が始まるチャイムと同時に数学の先生が入ってくる。


(トントン)


高山から肩を叩かれ俺はノートを受け取る。


そうして、俺の学校生活が始まった。


普通に授業を受けて龍たちと昼飯を食って午後の授業を受けて放課後は生徒会と部活動に参加する。

帰る頃には俺はいつもヘトヘトになっている。

しかし、帰ったらエロゲが出来る楽しみを胸に俺はいつも頑張っていた。


「ふぅー…今日も疲れたな。でも、家に帰れば昨日やりけてた新作エロゲが出来る!」


俺はそう言いながら家路を急ぐ。


「ただいまー!」


俺は玄関を開けてそう言いながら自分の部屋に向かう。


「よし!エロゲをする前に風呂に入るかな」


俺はパソコンの電源を入れてから下着と部屋着を持ち風呂場に向かう。


「ふーんふふーん」


俺は鼻歌を歌いながら風呂場のドアを開けた。


「…ん?」


ドアを開けて俺はそのまま固まった。


俺の目の前には、多分風呂から上がった所なのか美少女が二人立っていた。


(バタン!)


俺はそっとドアを閉めた。


「どーなってんだ!」


俺はそう叫びながらキッチンに入る。


「おー、類。帰ってたのか!お前に紹介しよう。お前の母さんになる優香里だ!」


「よろしくね?類君。」


俺は親父からのいきなりの告白に唖然とする。


「それと、お前は今日から二人の兄になるんだ!」


親父は優しい顔で微笑む。


(ガチャ)


キッチンのドアが開いてさっきの少女たちが入ってくる。


「類、お前の妹になる、優菜と結香だ!」


親父はそう言いながら俺に二人を紹介した。


「優菜です!よろしくね。お兄ちゃん」


黒髪ロングの少女がそう言う。


「ふん!あんたに言う名前なんて無い。この変態!」


黒髪ショートの少女が言う。


「こら!結香…きちんとお兄ちゃんに挨拶しなさい!」


優香里さんがそう言いながら結香と呼ばれた子に言う。


「ちぇっ…結香です…よろしくお願いします、変態兄。」

ふてくされた顔で結香はそう言った。


「あっ…よろしく。類だ!」


俺はつられるように二人に自己紹介を行った。


「よし!じゃあ紹介も終わったし、飯にするか!」


親父はそう言いながら食卓に並べられたご飯を見る。


「えっ?えー!!」


こうして、僕と突如出来た妹とその母親との生活が始まった。


(いや…待てー!!)

最後まで読んでくれた皆様ありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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