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悲鳴が聞こえるもの

前回

料理した。

飯を作って食って早3時間ほど。あたりも暗くなってきたところだ。


モモは飯を食った後また寝てしまったので俺が夜の番をしている、のだが。


「今日は凄かったなぁ。それと眠い…ものすごく眠い…」


俺は焚き火の中に枝を放り投げ、そう呟いた。


今日1日は濃かった。


召喚され無能だから森に転移されゴブリンぶっ殺して娘が出来てとだいぶ濃い1日だったわ。

森の中を歩き回ったりしたから普通に疲れているし、その上昨日4時まで、いや今朝の4時までゲームをやっていたからなおさら疲れて眠い。


「だけど我慢しなくちゃな。モモに危害を加えようとするクズ共をぶっ潰さなきゃいけないし」


俺は立ち上がってヒョコヒョコ現れたゴブリン共に近づき「オラ!」の掛け声と共に手頃な石を投げつけた。

ゴブリンは飛んできた石に何も抵抗できずに頭を吹き飛ばされ倒れた。


「命中率が上がってきてるな。投擲ってスキル凄いな。こんなに命中するんだから」


1時間くらい前の時は胴体や肩あたりに当たって吹き飛ばしてたけど、今になっては足を吹き飛ばしたり頭を吹き飛ばしたりと色々出来るようになった。異世界ってスゲー。


「楓大丈夫かな…」


ふと口から出た言葉だった。

この森に転移される直前、泣いてたからな…。用意された部屋に引き篭もってなきゃ良いんだけど。

もし俺が実力つけたら城からかっぱらってこようかな、楓を。


楓は幼い頃からわんぱくな子だったんだけど1日いなかっただけで泣きべそかくやつだったからな。

今はそうでもなくなったけど目の前でいなくなっちゃったからな。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


俺は焚き火の側に戻り、地面に腰を下ろした。


「早く朝になってくれないかなぁ…」


暗いままでは思うように行動できないし、昼間よりも魔物の出る数が多くなっている。

こういう時猫みたいな目が欲しいな。

猫って確か目にメラミンだっけか。確かそんなんが含まれているから夜でもスイスイ動けるらしい。

そのメラミンが出てる時は目が光るとかなんとか。よく分からんけど。


まあ引き続き番でもしますか!






うつらうつら、グゥ〜…ッハ!

うつらうつら、グゥ〜…ッハ!


ヤバい寝そうになった。相変わらず眠いでござる…。

あたりは明るくなってきて今は午前5時くらいか?

まわりが霧に囲まれているからよく分からないけど魔物の気配はないな。


「…朝飯でも作るか」


まだ辛うじてついている火に枝をそぉっと入れて息を吹きかけた。

するとすぐに火が大きくなり、夜の時と同じくらいになった。


「今日の朝はコゴイの胡椒焼きでいいよな」


俺は干してあるであろうコゴイを綺麗に洗った木の枝を突き刺し、コーシャを振りかけ、染み込ませた。

そして火の近くに突き刺した。

出来上がるまで仮眠でもしてようかな。






「…ー………パ…ー」


声が聞こえる。少女の声だ。


「ん?」


俺は重たい瞼を開けてみたら、モモの顔が目の前にあった。


「やっと起きたパパ。お魚さんもう焼けてるよ?」

「そうか、ありがとなモモ。起こしてくれて」


俺はモモの頭を優しく撫でて起き上がった。

コゴイはいい具合に焼けていて美味そうだった。微かに胡椒の香りがしていて、より一層美味そうに感じた。


「んじゃいただきますか」

「はーい」


俺はコゴイに噛り付いた。

一晩経ったのに乗っている油はそのままで、胡椒とマッチしていた。

胡椒の量もちょうど良かったのかもしれない。


「んー♪おいしー!」


モモは口に脂を付け、笑顔で美味そうに食べていた。


モモがコゴイを食べている時に俺はゴアッポを包丁で切り、モモが食べ終わったと同時にゴアッポをモモに渡した。

モモはまた笑顔になり、そのままゴアッポに噛り付いた。可愛いなモモよ。





朝飯を食い終わった俺とモモは少しでも森を出るために荷物を纏めていた。

と言っても纏めるものはあんまりないんだけど。


「よし!じゃあ探検にレッツゴーだ!」

「おぉー!」


俺が空に拳を突き上げる行為を見たモモは俺の真似をした。


ガサガサッ


森に入ろうとした時に音がした。

警戒度をMAXにした俺はあたりを見回した。そして…


「イヤーーー!!!」


少し離れたところで女性の叫び声が聞こえた。

俺はその聞こえたであろうところまで近づいたら、


『ブヒヒ…』

「い、嫌ぁ…」

「これ以上近づいたら貴様には容赦せんぞ!」


豚人間3人がいかにもドレスを着た女性と鎧を着た女騎士を取り囲んでいた。

どうすりゃいいんだこれ…。









投稿遅れました

相変わらず展開遅いですな

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