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黒い女の話
少年は立ち上がる
赤い色が飛び散った白い部屋から
外の世界へと足を運ぶ
歩いて歩いて
外に出る
右 左 真っ直ぐ 後ろ
これといった考えのないまま
赴くままに歩き出す
外には色が多種多様に存在をしていて
だけれど少年はそんな姿に目もくれず
ただただ赤いと白を追い求める
道で黒い女に出くわした
女は冷たい目を少年に向ける
そしてこういった
〝ついてこい〟
そんなことを言われて少年は
拾ったナイフを女に振るう
女はさらりと横に避け
拳を少年の頬に引き寄せた
少年の頬は紫色に染まってる
女は二度こう言った
〝ついてこい〟
少年は立ち上がる
ナイフを捨てて立ち上がる
女の歩くその道に
ただただ従順に犬のように付いていく




