壱
「あ~~、暇じゃ~~。ぬしよ何か面白い話をせい」
「いきなりそんなことを言われてもな・・・まぁ昔話でもするかな?」
「なんじゃ?面白そうじゃな。早う聞かせてくりゃれ」
「分かった分かった・・・・・」
「はぁっはぁっ」
イヤいきなりこれから始まったからって、いきなり主人公が自己発電してるんじゃないんだからねっ!!
はい、すみません。これからはちょっと自重します。で、主人公の神宮司賢士くんが何をしているかというと、学校に遅刻するーーってなわけで走ってます。いきなり青春の一コマです。
「確かこっちの裏道を抜けた方が早かったはず・・」
かなりの山道ですが、田舎育ちの賢士くんには問題なしです。
ぷち
何かがいい音を立てて切れましたね。でも急いでいる賢士くんは気づきません。ん?わずかに走るのが速くなってますね。気づいてるけど逃げるタチですかね。そりゃまぁほこらのあのしめ縄切っちゃったら誰でもなりますよねぇ。がんばって逃げ切れよ~~
「っ!!」
あぁ止まっちゃいましたね。応援したのに。まぁいきなりお約束の展開で周りが光ったら誰でも止まりますよ。
「ふぅ。さすがに久しぶりだな。おい、そこの」
まぁ出てくるのはグラマスなお姉さんしかないですよね。
「なっ何ですか?」
怒られそうだからとコチコチの賢士くん。
「今何年だ?」
「は?」
まぁそれはそうなりますよね。で、間抜けな返事を返してしまった賢士くん。
「だから今日は何年だと聞いている」
「あぁ。はい。今日は2012年ッスよ」
このヘタレ口調が賢士くんの特徴です。主人公にあるまじき口調です。
「あぁ。そうかあれからもう400年もたったんだな・・」
そしてこちらはお姉さんにあるまじき口調・・
「っせえ!!」
あぁ~~地の文に話しかけるのはやめましょうね。某ラノベみたいになりますから。それと賢士くんがびくびくしてますよ。
「ところであなたは誰なんスか?」
「あぁ申し遅れた。俺はそこのほこらにさっきまで400年間封印されてきた霊狐だ」
「いや、名前は? っ!?」
賢士くんがみて驚くのも無理ないです。だってお姉さんはどこのコスプレ少女?ってかんじに狐耳に狐しっぽですよ!!しかも素っ裸ですよ!!!脚が大好きな賢士くんは脚にしか目が行ってないみたいですけどね。
「ふふん」
「っ!!」
お姉さん、あまり田舎育ちの純真無垢な賢士くんを汚さないで下さい。目が離せない状況になってますから。
「まぁそろそろこの体も飽きたな。」
お姉さんは飛び上がるとくるりと回って着地するときには大きな狐の姿でした。賢士くんが名残惜しそうにしてるのは見ないであげて下さい。
「そういえば何かお前聞きたがっていたよな」
「あぁ、そういえばあなた名前は?」
賢士くんが脚に意識が集中してたから忘れてましたね。
「分け合って名前を聞かれると名乗れない」
「なんスか、それ?」
お姉さんひどいですねーー
「お前言霊って知ってるか?」
「知ってるッス」
「なら話は早い。その言霊があるからだよ。」
「よく分からないけど分かったッス」
と言うわけで警戒心ばりばりの賢士くんです。
「で、お前は今何をしているんだ?」
「あぁ!!そういえば学校!!遅刻だ!!」
と言うわけでまたダッシュの賢士くん。後ろから狐が走ってきてるのにも気づいていません。
「お前走るの遅いな」
「あなたは早いッスね」
「ふふ、乗るか?」
「のれるんスか?」
「俺を誰だと思っていやがる。江戸時代のもっと前からから生きてきた大霊狐、天狐霊埜だぞ」
「よく分からないけどお願いするッス!!」
「しっかり捕まってろよ!!」
気づけばいまお姉さん名前明かしましたよね。と言うわけである一日の朝なのでした。
いろいろ詰めすぎましたね




