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アイムレイン  作者: あひる茶
1/3

001転生

 とにかく、小学生も楽しく読めるよう、難しい言葉をなるべく使わず書く予定です。

 また、妻と結婚するまでは、サクサク進みます。

 ほぼ、主人公視点です。


 はぁぁああ~眠い・・・。も~~う疲れたっ。そろそろ帰ろう。

 職員室に戻っても、もう誰もいないだろうなぁ。


 そんなことを考えつつ、机上に出していた筆記具等をカバンに入れ、教室を後にする。


 それにしても、やってもやっても仕事が無くならない。毎年毎年重いクラスにも関わらず仕事も増やされる。でも給料は増えない。やりたくてやってる仕事だとはいえ、毎年辞めていく人が多いのも分かるなぁ・・・。


 だってほら、マジか~。今22時なのにまだいたよ、職員室。


「吉田先生~まだ帰らないんすか?まさか、俺以外にも残ってるとは思いませんでしたよ~。何してんすか?」



「ああ、國家(くにいえ)君か…まだアンケート処理の続きだよ。提出期限があるからね、やれるときにやっちゃわないと、何が起きるか分からないからさ。でも、そうか…もう帰るのか~。國家(くにいえ)君が残ってるならそれまで一緒に頑張ろうかなって勝手に理由にさせて貰ってたけど…うん。俺も帰ろうかな。」


「あああああー、学校アンケートですか~。封筒から出すだけでも1時間以上かかってましたよね。800人じゃなくて、PTA会員だから約600人分ですか。ほんと、やっていただいて、すみません。ありがとうございます!」


「いいんだよ。主幹(しゅかん)で担任もないしね。これぐらいはやるよ。頭使わない単純作業だし。うん。よし。帰る準備も終わったことだし、警備かけて帰ろうかっ。」

 そういって吉田先生は身支度をし、職員室前方のドアへと向かった。


 それを見た俺は、職員室後方のドアの戸締りを確認し、廊下の電気を消して言った。

「こっちの戸締りは確認して廊下の電気も全部消しました~~。いつでもいいですよ~。」


「お、流石(さすが)~気が利く~。よし、じゃ、後は警備かけるだけだね。それはやるよ~。」


 ピーっと大きな電子音が響く。警備システムが発動する確認音だ。何度聞いてもちょっとだけドキドキする。というのも、教員になりたての頃、やり方を間違い警報を鳴らしてしまったからだ。


「よし、じゃ、帰ろうか。疲れてるだろうから気を付けて帰れよ?」


 ほんと、吉田先生はいつも労い(ねぎらい)の言葉をかけてくれるし、優しくて頼りになる。理想の上司だなぁ。


「遠いので頑張って帰ります!今日もありがとうございました。」

 そう言った後、二人とも自分の車へ向かって行く。


 俺は、一足先に校門から出て、後から出る吉田先生の邪魔にならない位置に車を停め、吉田先生が車で校門を出るのを確認した後、校門を閉じ、帰路につく。


 ああ、もう22時20分か、この時間なら、飛ばせば40分ぐらいかなぁ。

 それにしても遠いなぁ。学校に泊まりたいよ。

 いや、やっぱり嫌だな。幽霊が出そうだから。

 はぁああああー。

 明日も5時起きだーー。飯食べて寝て、5時間ぐらいは寝れるかなぁ。

 うん。なんだか、今日は視界がぼやけるなぁ。ちょっと運転休んだ方がいいかな~。


 そんなことを考えつつ、毎日通っている道を進んでいく。


 眠い…眠いけど、後少しだ。もうここまできた。後少しでつくから頑張れ俺。

 あ…とす…こ…し、あと…す


 その時、なぜか風景がコマ送りのように見えた。

 と同時に目の前に高速道路と別れる分離帯(コンクリートの塊)が迫った。


 あ、これ死ぬやつだ。痛いのヤダなぁ。あああ。吉田先生の言葉がフラグかぁ。って自分が悪いんだよな。痛いのヤダなぁ。怖いよ。怖いよっ!


 あまりの怖さに、俺は思いっきり目を閉じ、激しい衝撃音を聞き、俺は死んだ。




 …そう死んだはずなのに。ここはどこだ?

 眼を開けているはずなのに、何も見えない。

 あれ?痛くない。何なんだ?どうなったんだ?

 うおおおおおい。俺、どうなったんだ?


「……聞こえてるか?いや、聞いてるか?」


 えっ?何なになに??誰か何か言った?えっ?


「よし。そのまま黙って聞け。私は君らで言うところの神だ。」


 はっ?神?え、マジで言ってんの?てか本当にいたの?

 やばい…俺、今までいないと思って、罰当たりなこと沢山やったけど、マジか?大丈夫かな。

 ていうか、なんで神?え?えっ?


「とりあえず、面倒だから要件だけ伝える。」

「たまたま下界を覗いていたら、これまで不幸な人生を歩んできた君が、勝手に自爆して死んだのを見かけてな。」


 えっ?なんで俺のこと知ってるの?


「ああ、私は人間を見れば、その人間がどんな人生を歩んだか一瞬で分かるのさ。」

「君は幼少から恵まれずに育ってきたが、大人になっても、だいぶ徳を積んでいるにも関わらず、中々幸せにならない。挙句の果てに自爆死亡。君が車で自爆とか、ちょっと面白いなと興味がでたので、今までやったことはないのだが、とりあえず別世界に転生させてやろうかと思ってな。まぁ、ただの…遊び、気まぐれだ。分かったか?」


 え…それは、なんというか、ラッキーなのか?いや、ラッキーか。チャンスを貰えるんだから。


「そうだな。私も暇潰しになるし、君はチャンスが貰える、winwinというやつだな。」


 結構ぶっちゃける神様だな…。ところどころ意味が分からないけど、でも自業自得だし、これは感謝だな。で、別世界ってどんな世界なんですか?


「まぁ、それも含めて、自分で色々見て考えるといい。教えてもらうより、見た方が早いし、私も面倒だ。ただ、私の興味本位でやることだから、君の幸せは保障したいと思う。とりあえず、転生で幸せになるといい。それじゃ。」


 え。ってか、え、、、。ちょっと。

 これってあれでしょ?転生したら〇〇だった件とか、チートスキルとか、転生ものじゃないの?えっちょっと待って、神様、、かーみーさーまぁあああああああーーー。





ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。

サクサク進みますw

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