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人々は夢を見ることを諦めた  作者: 味噌汁食べたい
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夢?

「今電話するわ」

翔平はポケットから電話を取り出し連絡をした。

「でもあの人直ぐに電話出ないんだよな」

2コール目から出た。

「あなたから電話が来るのは何年ぶりかしら」

「3年ぶりだな」

「もうそんなにたったのね。時間が流れるのは早いわね。それで何かあったの?」

「実は夢具が生まれたんだよ」

「え!?今なんて言った?」

「だから!!夢具が生まれたんだよ」

最近話していないうちに彼女は年を取り耳も悪くなったようだ。

「確かあなたは17歳を超えてるわよね?」

「ああ。そうだ」

「それじゃあ。あなたの夢具はどのようなものなの?天具?魔具?」

「それがどっちか分からないんだよ」

「分からないってどういうことなの??形状はどの様なものなの?」

「なんか俺の夢具透けてるんだよな。そして片手で持てるぐらい小さいナイフ」

「説明だけじゃ分からないから、とりあえずそちらに向かうわ。多分10分ぐらいで着くわ」

「了解。じゃあ待ってるわ」

「なんか10分ぐらいで来るらしい」

「まじか。じゃあ俺は帰ったほうが良いか」

「いや。あの人と二人の方がきちいから居てくんね」

「あいよ」

そこから10分程度で家のピンポンが鳴った。

「久しぶりね」

「そうだな。そういや冷夏さんに住所教えてたっけ?」

「さっき私に言ってたじゃない」

「そうだっけ?まあいいや」

まあ別にそこまで重要ではないから特に考えず今日の要件である夢具を冷夏さんに見せた。

「これかしら?本当にこれが?嘘ついてるとかじゃなくて?」

冷夏さんの反応はこの武器が本当に夢具が疑っているようだ。

「多分、そうだと思うんだが。俺もどうやって証明すればいいか分からないんだよな。なんか証明する方法はないのか」

翔平はどうやってこの武器が夢具だと証明すればいいのかをわからなかった。

「翔平あなた夢は見たの?」

「分からん。でもなんかを見ていた感覚はあるんだよな」

「昔の人々の夢はあったようななかったような夢を見ていたらしいの、けどそれも今や昔の事で今までの夢を見た人は全員その夢の事を覚えていたの、だけどあなたは夢を見たのかもしれないけど、それを忘れている。だからあなたは変なのよ」

「まあ。それぐらいだったら大丈夫だろ。」

「ぜんぜん大丈夫じゃないわ。だって普通の夢を見た人はその夢の中でその武器の使い方そしてその武器の能力の使い方を学ぶのよ。でもあなたはそれがない。それでも夢を見た人は絶対に成南学園に行かないといけないわ」

「じゃあ翔平は俺らの学園を出て成南学園に行くんですか?」

光平が冷夏に尋ねた。

「まあ多分そうなるわね」

その声は不安に溢れていた。




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