表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/42

第二話:あれ?僕のステータスって…

はい。祓戸大神です。前回のプロローグは短かったので今回長めです。

どうぞお楽しみください。

魔王を倒してください!と言われた僕たち、正直無理だよねーって思っている。

この世界に人族が何人いるかは知らないけど確実にクラスの人数より多いでしょ?それでも無理だったのを一般人である僕たちに頼んでもね…

って思う。だってさっきちょっと床蹴ってみたけど割れたりしなかったし。うん、やっぱり無理だよねー。


「この世界にはステータスという自分の強さを数値化したものとスキルという技能があります。

勇者様がたは転移する際、女神様に会い 高いステータスと強力なスキルを得ると聞きます。今からステータスとスキルを確認させてください!」


………魔王と戦う前提で話してる女性もといお姫様は一旦置いといて、女神と会う?え?会ってないよね?

僕だけか?と確認も含めて周りを見渡すとみんなも混乱している。

時々、女神と会った?と質問しているので僕だけじゃないようだ。良かった…

僕だけ会ってないかと思ったよ。


「あの…すみません。俺たちみんな女神様?に会ってないんですけど…」


声を上げたのはクラスの中心的存在で僕みたいな陰キャとは正反対で男女ともに人気のイケメン藤原光史(ふじわらこうじ)くんだ。


「そうだぜ!俺たちは普通に授業受けてただけだ!」


藤原くんに続いた暑苦しそうな人は米口豪(よねぐちごう)くん。

なんと藤原くんとは小学生からずっと友達だそうでいつも一緒にいる。言動の通り熱い体育会系の人だ。


「え?女神様と会ってない…ですか?」


お姫様も女神様に会っていないと思っていなかったのだろう とても驚いている。


「いえ、そんなはずありません!嘘です!嘘じゃないと人族が…」


まあ助けを読んだのに力のない人が現れたんだからな。それに結構人族ってのはまずい状況みたいだね…


「落ち着いてください。嘘だと思うなら確認すれば良いでしょう?私たちは本当に女神様には会ってないんですから」


冷静に返したのはウチのクラスの委員長小野結花(おのゆいか)さん。メガネをかけた理知的な人で学校でも有名な人だ。というのも小野さんは結構な美人なのである。しかもあの藤原くんと幼馴染みらしいのだ。なんというか……うん 藤原くん爆発しろ!


「そうですよぉ 正直私たちも混乱してますしぃ落ち着かせる意味も兼ねてぇ確認しましょー」


全体的におっとりしてる感が出てるこの人は飛鳥実楼(あすかみお)さん。彼女も学校では有名で小野さんと双璧をなす美少女だ。藤原くんとは幼馴染みではないが仲良しでよく一緒にいる。どうやら藤原くんを狙っているようで積極的にアピールしている。

しかし藤原くんは気づいたことは一度もない。あいつは恋愛ゲームの鈍感主人公か?っていうレベルで気づかない。…うん 一回爆発した方がいい気がするよ。藤原くん。


「そ、そうですね。みなさんの勘違いという可能性もありますからね!」


いやあ クラスの人数30人いるのに勘違いとかありえないとか思いながらお姫様に案内されたのはさっきの部屋のすぐ隣の部屋だった。

これもまたヨーロッパの教会みたいな感じだった。さっきの部屋とは違いこの部屋は祈りの間のようで女神様らしき像が祀ってあった。すると教会の関係者らしき人たちがやってきて僕たちにカードを渡していった。そのカードは真っ白でまるでというか未完成のカードだった。


「勇者様がた、この女神様の前で祈りを捧げてください。そうするとそのカード-ステータスカード-に勇者様

ステータスとスキルが表示されます」


正直、半信半疑だがなんとクラスのみんな信じたようで列を作っていく。オタクである僕より行動力があるとは…みんなやるな…


全員の祈りが済んだ。ちなみに僕のステータスはこれだ。

     

     名前:柳葉夜兎(なぎはやと)

     種族:人族(98%)魔族(2%)

  ステータス:HP 3000/3000

        MP6250/6250

        SP3500/3500

    平均攻撃値3500 平均速度値5000

    平均魔法値6500 平均防御値3000

    平均魔防値6000

    称号なし

    スキル:<ブラッドシリーズ>血魔法 血の契約 血液再生 血液鑑定

                  吸血

        <一般シリーズ>言語理解 数学 隠密


ステータスはまだ他の人を見てないからよく分からないけど種族なに!?僕いつの間に2%魔族になったの?

このあとみんなに見せるのに!

…………待って、なんで僕はステータスカードを見せないといけないと思ったんだ?

お姫様は祈りを捧げて表示させてと言っただけだぞ?なんで見せるなんて思考まで飛ぶんだ?…ステータスっていわゆる個人情報だろ?

少し警戒しようか。まあそれは頭の隅に置いといて…種族どうしよう?明らかバレたらまずいよね…こういうカードってやっぱり消えろ!って念じながら擦ったら消えたりするんだけど、どうかな〜 おっ!上手くいった!あとはスキルもいくつか隠すか。うーん…<ブラッドシリーズ>の後ろ三つ隠すか。特に血液鑑定は隠さないと。さっきの怪しいこともあるし情報は大切だからね。おっ、みんな確認が終わったようで見せ合ってる人もいる。


「勇者様がた!もし確認が終わりましたらステータスカードを見せていただけませんか?」


みんな異論がないようで投射機らしきものにカードを乗せていった。

最初は藤原くんだ。文武両道のイケメンだからステータス高そうだなー。


     名前:藤原光史

     種族:人族

  ステータス:HP4000/4000

        MP4500/4500

        SP4300/4300

    平均攻撃値5000 平均速度値3000

    平均魔法値4250 平均防御値3500

    平均魔防値4000

    称号<勇者>

    スキル:<ユニークシリーズ>限界突破 聖剣技 幸運 聖魔法 ハーレム

        <一般シリーズ>言語理解 数学 カリスマ


うん。僕に勝ってる所もあれば負けてるところもあるね。総合的だったら僕の方が高いけど。んー他の人も見ないとわからないな!僕のが普通だったらいいんだけどなー。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次が最後である僕の番だ。え?最後って目立つじゃんとか言わないでくれ。陰キャはこういう時弱いんだ………

しかし一番最後だったので他の人と十分見比べができた。結果僕のステータスは結構高かった。もちろん勇者である藤原くんがバランスが取れていて強い。他にも米口くんや小野さん飛鳥さんが高かった。


     名前:米口豪

     種族:人族

  ステータス:HP5000/5000

        MP1500/1500

        SP4500/4500

   平均攻撃値4000 平均速度値3500

   平均魔法値500 平均防御値4000

   平均魔防値500

   称号なし

   スキル:<ユニークシリーズ>気操術 黒曜化 阿修羅の腕 衝撃

       <一般シリーズ>言語理解 数学 空手



     名前:小野結花

     種族:人族

  ステータス:HP4800/4800

        MP5000/5000

        SP3000/3000

   平均攻撃値800 平均速度値1000

   平均魔法値3000 平均防御値4500

   平均魔防値4500

   称号なし

   スキル:<ユニークシリーズ>物理結界 魔法結界 聖結界 生命結界

       <一般シリーズ>言語理解 数学 状況把握




     名前:飛鳥実桜

     種族:人族

  ステータス:HP4000/4000

        MP5000/5000

        SP3500/3500

   平均攻撃値1000 平均速度値1000

   平均魔法値4000 平均防御値2000

   平均魔防値3000

   称号なし

   スキル:<ユニークシリーズ>回復魔法 浄化魔法 光魔法 回復量増加

       <一般シリーズ>言語理解 数学 リラックス


だった。しかし総合はやはり僕が一番だ。怖いなー。あんまり注目しないでほしいけど…

     

     名前:柳葉夜兎

     種族:人族

  ステータス:HP 3000/3000

        MP6250/6250

        SP3500/3500

    平均攻撃値3500 平均速度値5000

    平均魔法値6500 平均防御値3000

    平均魔防値6000

    スキル<ユニークシリーズ>血魔法 血の契約

       <一般シリーズ>言語理解 数学 隠密


うわー…めっちゃ注目集めてるよ。そりゃ今までステータスで5000超えたのなかったからね。

はあ…正直一人の方が好きなんだけど

なんかもう既にお姫様からはロックオンされて勇者グループに関心持たれ、なんかいじめグループもこっち見てるじゃん…

拝啓お父さん お母さん 息子は異世界で一番強いみたいです…

いかがだったでしょうか?

祓戸も数々の異世界ものを読みましたがステータス作るの大変ですね…

面白いと思った方は、『ブックマーク』や下記のポイント評価を押していただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ