表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ショートショート㉖消臭

作者: ちゃぼ茶


「ん…なんかくせ〜な」


俺はラグビー部の顧問をやっている


成績もなかなか良く、部員数も50人はいる


だか鼻が過敏な俺にとって相性の悪いのがラグビー部である


窓のない部室は俺にとっては地獄


あいつらの努力の結果なのはわかるが汗臭い


俺は今から地獄に入らなければいけない


マイクロバスの鍵を部員に渡したまま練習が始まってしまったのだ


マネージャーに頼んだが即座に断られた


この暑い夏は地獄は地獄でも桁違いだ


意を決して部室に入る


「うぅぅぅぅ」


鼻にきて倒れそうだ…


そこに一年の部員が入ってくる


『先生、何やってるですか?』


流石に練習を頑張ってる部員に臭いとは言えない


「お!マイクロバスの鍵を探しててな…」


『それなら僕が探しますよ』


「いやいや、大丈夫練習に戻ってなさい」


一緒にいたら鼻つまみながら探せないから…と心で呟いた


『わかりました!』と部員が部室から出ていこうとする


「あ!それと()()したほうがいいぞー」


「マネージ…あ」


マネージャーが言ってたことにしようとしたら部員はすでに練習に戻っていた


俺は再び鍵を探していると


ドタァドタァドタァ


泥だけで汗まみれの部員がぶしつになだれ込んでくる


「ちょとやめろ!!押すな!!」


屈強な部員にすみに押し込まれた俺は匂いで失神しそうだっ……


『あれ!先生倒れちゃった…』


『たしかに先生が()()しろって…』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ