№3 ディオラの日常~中編~
女の戦い。
康治は朝食が終わると、部屋に戻り朝寝をする。
これが彼の日課となっている。
デュラ子はいつものように何食わぬ顔で、聖剣に変異し康治が眠りつくのを待つ。
やがて、いびきが聞こえはじめる。
彼女は精霊の姿へと戻る。
「主よ。我はもう待てぬ」
デュラ子はベッドにダイブする。
ばたんっ!
扉が開く。
「・・・ポラン」
ポランは両腕を腰に手をあてて、オコしている。
「デュラ子さん、抜け駆けは駄目ですよ」
デュラ子はポランに朝這いを阻止された挙句、剣の姿で康治の部屋へ侵入するのを禁止された。
お昼、康治は宮殿の廊下を歩いていた。
すると、甘い食欲をそそる匂いがする。
エスメラルダとアリエルの部屋の扉が半開きになって、香りが流れていたのだった。
「あらっ、コォジィ様。たった今、アップルパイが焼けましたの」
エスメラルダは言う。
「良かったら、食べて行きません」
アリエルは上目遣いに言う。
「うん、食べる」
康治は部屋に入る。
二人はほくそ笑む。
(ふふ、前回の10倍ほどの媚薬入りのアップルパイ・・・コォジィ様とくと食らうがいい)
「じゃ、いただきます」
「どうぞ、どうぞ」
康治が頬張ろうとした瞬間、メイヤとライヤが入って来た。
「はい、そこまで」
「えっ」
「コォジィ様、最近太り過ぎです。少しはダイエットしないと」
「ええ~」
姉妹2人に両腕を掴まれ彼は外に引きずられる。
「エスメラルダ様、アリエルさん」
メイヤとライヤは二人をじっと見る。
母娘二人は苦笑する。
康治はメイヤとライヤに言われたので、ダイエットの為、庭を散歩することにした。
ケイが近寄って来る。
「散歩ですか?」
「うん」
「ボクも一緒に」
「ちょっと待った!」
シャロットが猛スピードで走って来る。
「アタシも行くっ」
「うん」
「シャロット・・・」
「ケイ殿・・・」
二人の瞳から火花が飛び散る。
「では、行きましょう」
ケイは康治の左手を引っ張る。
「散歩だな。さあ、行こう」
シャロットは右手を引っ張る。
互いに向いてる方向は逆方向だ。
「いたたっ」
「大丈夫、コォジィ殿」
ケイは豊満なその胸を彼の腕に押しあてる。
「むっ」
シャロッとも負けじと胸を押しあてる。
「ああ」
康治は恍惚の表情を浮かべる。
それを草むらの陰からエリザを覗き込んでいる。
「ああ、いいわあ。お姉様たち、アタクシもああされたいっ!」
彼女は一人悶えた。
ちゃん、ちゃん。
エリザ我が道をいく。




