№3 死合いをはじめる
マゾ男、アーサー。
競技場には、結婚式を見に来た民達がそのままの流れで、大挙詰めかけた。
観客席は満員、鈴なりの人々から声援があがる。
なにしろバーン王朝の生ける伝説、円卓の12騎士とディオラの英雄たちとの対決である。
これを見ずして、一体何を見る?
民達の多くは結婚式の中断で、複雑な心境であったが、こちらもふいに起こった出来事に固唾を飲んで見守る。
康治達とアーサーの円卓の騎士は、コロシアムの中央で対峙する。
「では、はじめようか・・・シャロットついに私の妻になるべき時が来たようだな」
アーサーは爽やかな笑みを浮かべる。
「世迷言を!」
シャロットは彼を睨みつけた。
「・・・嫌われたものだね。だが、それがいい。実にそそるよ、お姉たま」
アーサーはドМ心を丸出しで言った。
円卓の騎士の幾人かは、若干引いている。
「じゃあ、俺から行く」
康治は右手をあげ、一番手を名乗り出た。
「!」
アーサーの瞳孔が開く。
聖剣エクスカリバーが、康治の頭上に一閃される。
「?」
康治の右手には、精霊から剣へ変異したデュランダルが握られていた。
咄嗟に、デュランダルを掲げ、頭上の攻撃を受け止める。
激しい衝撃音とともに、辺りに斬撃の火花が美しく飛び散る。
「それが聖剣デュランダルかおもしろい・・・。コォジィよ、それではつまらぬ・・・君と私は最後だ」
「何故?」
「君は私の逆鱗に触れた。愛する者達が虐げられる姿・・・とくと見るが良い」
「アーサーっ!」
「それに死合いのルールでは、互いの最強者は最後にという決まりがある・・・守ってもらうぞ。コォジィ!シャイニングソード!」
「ぐっ!」
アーサーの剣圧が高まり、康治は吹き飛ばされる。
コロシアムの壁に激しく叩きつけられる。
「主よ。あの男強い」
デュラ子は、剣姿のまま康治の意識に語りかけた。
「ああ、こいつ、前より強くなっている」
「ふふ、では、はじめよう死合い開始だっ!」
アーサーは高らかに死合い開始を宣言した。
アーサーの独壇場。




