№9 聖剣デュランダルの精霊
でゅらでゅら。
我は待っている。
我を欲する者を。
我が名は聖剣デュランダル。
星々をも切り裂くと称された伝説の剣なり。
人は我を精霊と呼ぶ。
深き泉の底に突き刺さる我。
我は幾数百年ここで、時を過ごした。
いつまで我は待つのだ。
この魂の牢獄よ。
願わくば、次の我の所有者は、強き男に、魂を揺さぶる男に。
さすれば我はすべてを捧げん。
我を解放し、我を求めん。
そう願いつつ、数多の時を、その時を我は静かに待ち焦がれる。
いつまでも・・・。
!
我に手をかける者あり。
幾数百年の時を経て、ついに我は解放されるのか。
我は、我に手をかける者を、剣の眼でしっかりと見る。
・・・なんという美男子、強き魂の荒ぶる男よ。
我はこの者に仕えることを決めた。
いや、絶対に仕えるっ。
さぁ、早く剣(我)を解放するのだ。
えっ、片手でいくのか、我はそんなに尻の軽い剣ではないぞ。
ズボッ!
簡単に抜けたわ。
・・・て、激しい男よ。
嗚呼、彼に仕えるは我、至上の喜び也。
我はついに解放された。
我が名は聖剣デュランダル。
この時を待っていた。
聖剣の精霊ですう。




