№2 ~回想~侍女メイヤ=フレイヤとライヤ=フレイヤ
侍女ふたり。
寝付けない夜を過ごす二人。
私たちは物心ついた頃から姫様とエリザ様の侍女として育てられました。
もう12年前になりますか、私は5歳の時、11歳の誕生日を迎えられた姫様にお仕えしました。
一緒に姉ライヤも幼子だったエリザ様にお仕えしました。
メイヤは覚えているかしら、幼い頃の唯一の思いで・・・ひょっとしたら夢かもしれないと思ってしまう事もある。
あの夏の夜、父母に連れられて行った夏祭り。
ワクワクしてはしゃいでいた。
父に肩車され喜んだあの日・・・それからの記憶が私は途切れる。
旅立ちの数日前。
王様の命を受けてコォジィ様のお供をすることになりました。
シャロット姫様とエリザ様は政務、ポランさんは花嫁修業、エスメラルダ様は王様と今後の互いの国の在り方に頻繁に会談をしているようです。
なんだかきな臭いですね。
私は今、ポランさんの前にいます。
「私も行くっ」
と言って、ごねられたポラン様をなんとかなだめすかします。
この方は、本当に真っすぐで可愛いですね。
私は写真機を構えます。
「笑って、はいチーズ」
パシャリ、はい、無事に撮れました。
私はメイヤから渡された写真を持って、コォジィ様の前にいます。
「コォジィ様、これを見てください」
「わっ、メロンたん!」
・・・写真でも飛びつくのですかアナタ様は。
ちょっ、近づかれると顔力がすごい。
「いいですか、コォジィ様、このポラン様の写真を見て想ってください」
「?」
「深い意味はないんです」
「・・・うん」
訝しがりながらも英雄は言う事を聞いてくれました。
この方、素直なんですよね。
しばらくすると、赤髪がチリチリしだしました。
これなら、まぁ大丈夫ですかね。
「はい分かりました。ありがとうございます。コォジィ様その写真は差し上げます。大事に持っていてください」
「わーい、ありがとう」
「・・・ところで、我々とともに行ってくれますか?」
私はコォジィ様に尋ねる。
「・・・仕方ないじゃん。メロンたんも、ここでがんばるって言ってるし」
「ありがとうございます」
私は笑うと、コォジィ様も笑い返してくれた。
やっぱりありがとうの言葉いいですね。
ありがとうございます。




