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走馬灯が止まる前に  作者: 北郷
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バス遠足(パパ遠足だね)

 バス遠足前日の土曜日、俺は遠足の買い出しと言うことで花織と二人、久々にちょと脚を延ばして郊外にあるアウトレットモールに出掛けた。


 サラリーマンをやっている俺は基本土日がお休み。しかし、油断をしていると休日出勤をしなければならないことも月に一度二度は有ったりする。

 だから、この日の為に今週は間違っても休日出勤とはならない様に、毎日気合を入れて仕事に取組み、断れる仕事は鬼と化して断り、日々の残業も苦と思わぬよう心を前向きに熟して行った。

 もちろん、子供好きの上司から受けた全面的な協力は感謝しきれない。


 おかげで仕事は順調に進み、週末の金曜日には、定時終了の二時間前にはその週に熟すべき仕事も全て終えていた。

 ただ、余裕をかましているのを先輩に見つかって、危うく手伝う破目になりそうになってしまったが、そこも上司が上手く計らってくれ、晴れてその土曜日は、一日掛けて遠足の準備が出来ることとなったのである。


 アウトレットモールと言うのは子供心を躍らせるのか、花織は何が可笑しいのか終始ヘラヘラと笑いっ放し。

 そんな花織との買い出しは、小学生の時に遠足に持って行くおやつを買いに行ったことを思い出したりして、俺の心までも弾ませてくれた。


 もちろん浮かれていただけでは無い。遠足の買い出しも万全に熟した。

 前もってメモしていたこともあり、お弁当のおかずの具材の買い忘れも無く全て揃えることが出来たし、花織の好きなおやつも買い過ぎなくらいに買ってしまった。


 それに、花織が我が家に持ち込んだ数少ない持ち物の一つ、お古の水筒も花織の好きな白いウサギキャラのものに買い替えた。

 更に水筒の隣にあった同じデザインのウサギキャラのお弁当箱と敷物、それに底広のお弁当等を入れる布製のバッグまでも、ついうっかり買ってしまった。

 もちろん、これはどうしてもお揃いにしたくなってしまった俺の衝動からである。


 と言うことで、全ての買い出しはプラスアルファで完了。後は俺のお弁当作りの腕にかかっている!となる予定だったんだけど、ちょっと予定が変更となってしまった部分がある。


 実は、ここまでは俺の分担であって、俺には敢えて買い揃えてないものがある。それが何かと言うと、昼食後のデザートの材料である。

 このデザートだけは義理姉たっての要望で、俺も彼女作となることを妥協せざるを得なかったのだ。

 これに関しては当日の朝に我が家まで届けてくれることになっているので、俺はそれを待つこととなっている。


 最初はお弁当も自分が作ると言い張っていた義理姉であったが、絶対にそれだけは俺も譲る訳には行かなかった。

 俺にだってパパとしての意地があるし、花織の最初の遠足を喜ばせるのは、どうしても俺でありたかった。

 結局、数日掛けた長い協議と言う”言い合い”の末、デーザト担当と言う落としどころを見つけて、俺と義理姉の間での”昼食条約”は締結されることとなったのである。


 アウトレットモールから帰ったその夜の俺は、当日朝の作業を少なくするためにお弁当の仕込みを万全に行うことに精を出し、それでも早朝からの作業となるため極力早めの就寝を心掛けた。


 しかし、興奮状態の花織はなかなか寝付けなかったようで、その日は日課となっている子守歌代わりの”作り話”を3つも作る破目となってしまった。

 おかげで俺が布団の中に入ったのはいつもと同じ時間と言うことに。

 それでも、俺としてはこの即興での作り話の能力もかなり高まったとことに自画自賛の高揚状態を獲得。

 でも、その代償として眠りにつくには更に時間を要してしまうことになってしまった。


 遠足の当日の朝、予定通り俺は朝5時に起床。直ぐにお弁当作りに取り掛かる。

 花織の驚きの顔を見る為には、花織のお目覚め前にキャラ弁を作り終えなければならないからだ。これが今回一番のミッション。


 このキャラ部の作業は、非常に繊細で高度な技術が要求される。俺の持ち時間は、混沌とした作業の中で無常に流れて行った。

 だが、昨晩寝つきが悪かったため、花織も少し遅めのお目覚めとなる神の計らい。そのお陰で、何とか花織には見つからずにミッションもコンプリート。


 お弁当箱の蓋を閉めた時には、俺はホッと一息二息。何とか朝の忙しい時間を乗り切れたことに安堵。

 そこに、


「パーパー、おはよー。今日かおりのえんしょくだね~」

 布団を抜けて、小走りにキッチンまでやって来る花織からの第一声。

 間一髪で合った。


 走り寄る花織。その瞳がまん丸くて、大きな黒い瞳が輝いていて、それだけで花織の心が伝わって来て、ちょっと俺は震えてしまう。


「おはよー」

 と、思わず俺は花織を抱きしめてしまう。

 抱きしめながら、こう言うのって”何震い”って言うのだろうか?なんて思ったりする俺がいる。


 そんな俺を直ぐに見捨てて、花織は窓の外を見て「てんき、てんき」と狭い部屋の中を走り回る。それに俺は下の階の住人からクレームが来ない様にと、慌て再び花織を抱きとめる。


「かおり、しーしー静かのしーね」

「うん」 

 俺の注意に花織は頷き、口に小さな人差し指をあてて一緒に「しーしー」と言う。

 これがまた、呆れるくらいに可愛い。


 落ち着いたところで、抱きしめていた手を花織から俺は離した。

 すると、今度は狭いキッチン横にある花織の背丈程のシンクの上に並べられた、俺作お弁当に目にを向け、ぴょこぴょこと近づいて行く。

 そして、お弁当の前に立って、蓋を開けようと背伸びをしながら短い手を一杯に伸ばす。この仕草もまた堪らない。


 堪らないが、俺のスケジューリングでは、かなり時期早々でのキャラとのご対面となってしまう。今、渾身のキャラ弁を見られる訳にはいかない。

 なので、ここは俺も心を鬼と化す。

 再びお弁当箱に向かって「し~し~内緒のしー」と言って、人差し指を立てる。

 すると花織も上手くそれに乗ってくれて、一緒に人差し指を立てる。

 これで、お弁当界隈は静寂を取り戻すことに。

 なんとか事態は上手く収集出来たようだ。


 お弁当は、ここ一週間の俺の努力の賜物。

 例え花織がいくら可愛くても、簡単に披露する訳にはいかない。お昼までのお楽しみだ。


 実は、一週間前からひっそりと花織が寝てからキャラ弁作成の練習をしていた。もちろん、花織の好きな白いウサギのキャラ弁だ。

 イメージは、森の中に白うさぎとその仲間の動物たちを想像して欲しい。

 毎日の練習の失敗は次の日の朝食へと。

 もちろん花織には気づかれない様にと、せっかく作ったキャラの原型を敢えて跡形も無く崩すのは忘れはしない。

 決して本番の感動を薄める訳には行かないのだ。


 遠足の高揚感の中、太陽の元、自然を感じてお弁当の蓋を開ける。

 これが俺の想像する最高のシツエーションだ。

 その時が俺の努力が報われるときなのだ。


 その時の花織の顔を想像するだけで、俺は気が狂いそうにヤバかった。


 今日の花織は、いつにも増して元気一杯。いつもの二倍は動き回っている。

 今度はベランダへと向かい、釣るしていた”てるてる坊主”を背伸びして外している。


 昨日は、夕方に雨が降りだして花織の顔を曇らせた。だが、それは雨と言っても天気予報では単なる夕立。

 予報通り昨夜中には上がってくれた。しかし、それも花織にとっては、てるてる坊主の不思議な妖力。

 花織はその活躍を褒めたたえ、てるてる坊主に何度も「チュッ」としている。

 俺はそんな花織を横目で見ながら、遠足の準備を続ける。これが家族を持った幸せなのかな、なんて思いながら。


 俺は出来上がったお弁当に水筒、敷物におやつの大部分、それらを昨日買った白いウサギの底広の布製バッグに詰めた。

 花織のウサギのリックサックには、少しのおやつとポケットティシューにハンカチ。


「よし、これで準備完了」

 見ると花織はエプロン姿の俺を見上げて笑っている。俺はそんな花織に親指を出して片目をつぶりオッケーのサインを出す。

すると、花織も真似をして小さな親指を出し、両目をつぶる。花織的には片目だけをつぶっているつもりなのだろう。


 後は義理姉のデザートを待つだけだが、いつもは何をやってもクソ早い行動派の義理姉が、今日に限ってなかなか姿を見せない。

 しょうがないので俺はスマホを取りだし電話を掛けることに。

 すると、そのタイミングでドンドンと大きな音が近づいて来た。


 出掛ける10分前のことである。


「ごめん、恭ちゃん。遅くなっちゃった」

 チャイムも鳴らさずに汗だくの義理姉が飛び込んで来た。体育会系の彼女のことだ、どうせエレベータを待つこともせず、走って来たに違いない。


「ぎりぎりセーフです」

 俺は野球の塁審の様に両手を横に広げる。それに、全く似合いもしないのに可愛らしく「えへっ」と舌を出す義理姉。

 なんてそれは嘘で、普段の行動からすると似合うはずも無い仕草なんだけど、何処か可愛らしく見せるから彼女には不思議な魅力がある。


 元々の容姿はかなり良いのだし、しかも本物のお嬢様でもある。黙ってさえいれば良いところの美人なご令嬢で当然まかり通る。紛れもない本物だし。でも、普段の彼女はそれを感じさせない。


「かおりちゃん、おばたまのデザートも持って行ってね。おはよう!めっちゃ美味しいんだから。」

「おは・・・はい、おはようござましゅ。うん」


 時間が無いものだから、挨拶と話を混ぜこぜに投げかける義理姉。花織もそれにつられて、目を白黒させながら挨拶と返事が混ざってしまう。

 そんな花織の可愛さに耐えきれず、取り敢えず義理姉は花織を抱擁すること暫し。

 それを終えると、名残惜しそうに俺の方を向いて現実復帰。因みに、義理姉は花織に「おばたま」と呼ばせている。


「ねえ、お弁当のバッグは何処?」

 世話しない義理姉。


「そのウサギのですけど」

「あら~、可愛いわねー・・・え~と」

 ぶつぶつ呟きながら、持って来たものを詰め込もうとする義理姉。


「ああ、そうそう濡れたおしぼりか、ウエットティシューは持った?」

「普通のティシューは持ちましけど」


「じゃあ、おしぼり用意して来たから持って行ってね。これ、途中で捨てないでね」

 いつになく心配する義理姉。

「大丈夫です、そんなこと、しませんって!」


 義理姉は俺の返答に満足げに保冷材付のタッパーを2つと、プラスチックの黄色い筒に入った濡れおしぼりをバッグに詰め込んだ。

 タッパーの中身は確認する余裕は無かったので、これも現地でのお楽しみとすることに。

 

「水筒の中身はな~に?」

「え~と、お茶ですけど」


「私も持ってきたのよー。亜美さん特製ドリンクなんだけどなぁ」

 義理姉は手にした水筒を、入れようか入れまいか迷っている。


「特性?」

「そう、すごーく特製なのよ。美味しいのよ。私の美顔はこれのおかげかも。そして、家のジジババの長生きもこれのおかげかも」

 何だかもの凄いプッシュ。あと、実のご両親に失礼かも。そんな年じゃないし。


「ああ、でも水筒が二つあっても・・・」

 俺がそう言いかけたところで、


「小さい水筒にしたのだけど荷物になっちゃうかなぁ・・・。

 持って行かないと後悔すると思うんだけどぉ~・・・

 きっと、後悔が一生尾を引いたりして・・・」

 と悲しそうな顔をしつつも懇願する目付きでぶつぶつ脅してくる。


「じゃあ、そうですね。せっかくだからいただこうかな・・・」

 持って行くことに。


「そ~う、良かった、わぁーん」

 言い直せないようになのか、間髪入れずにそう吠える。


 良く分からないが、懇願された目付きでそんなことを言われれば、小さな水筒一を余計な荷物と疎外するわけにもいかない。

 義理姉は、持って来たものを半ば強制的にバッグに入れると。これで白いウサギのバッグは肥満状態。


「うん、大きくていいバッグね」

 と頷きながら納得すると、今度は花織の両肩に手を乗せる義理姉。


「花織ちゃん、おばたまの分まで楽しん出来てね」

 そう言いながら泣きまねをする。

 花織はそんな義理姉の泣きまねを見抜いているのか、ニコニコしながら義理姉の頭を撫でている。

 それでも、さすがは師弟関係。マンションを出るときは、拳を握り腰に手を当て「押す!」と言わんばかりの恰好を見せ、勇ましく「行っちぇ来ま~しゅ」と義理姉に頭を下げる。それに、義理姉も


「いってらっしゃい!」

 と勇ましく言った後、直ぐに心配そうな顔で


「気を付けて楽しんで来てね。何かあったら直ぐに電話するのよ。直ぐに駆けつけるからね。遠慮しないでね」

 たかだか遠足くらいなのに、またまたいつも以上に心配してくる義理姉。

 そんなに俺が頼りないのかとがっかりしてしまう。だが、ここはそんな義理姉に、保護者権の勝者の余裕を見せつける必要がある。


「大丈夫ですよって、行ってきます」

 俺は花織にリックサックを背負わせ、自転車の荷台に取り付けた子供用の椅子に花織を乗せると。自転車を押して幼稚園へと向かう。


 普段は、義理姉に幼稚園のお出迎えをしてもらっているので、このスタイルで義理姉のマンションに向かっているが、もちろん今日は直接幼稚園へと向かう。

 既に俺も花織も遠足気分だ。


 徒歩20分と少々も、楽しく会話をしていると、あっという間に幼稚園に到着。

 集合場所は、幼稚園前の広場である。


 通常の日は遠方の家庭は幼稚園バスのお出向がある。

 ただ、そのお迎え用の幼稚園バスも今日はお役御免。幼稚園前広場の駐車スペースでお休み中。


 幼稚園前の広場には更にそのバスがユーターンするだけのスペースがあるので、いつもは広く感じるのだけれど、今日はそのスペースも混雑していて、出勤時の駅のホームの様だ。

 何せ、年中の2クラス合計40名強の園児に、その付き添いの父兄。更に見送りの人たちと先生たちとなれば、まあ、全員でそれなりの人数にはなる。


 俺が幼稚園に来るのは入園の手続きの時と、花織の登園初日に続き3回目。その場で知ってる顔は、担任の先生に多少見覚えがある程度。

 その他全ての園児にその父兄たちとは初対面。更に殆どが女性。

 男性はと言えば、園児以外には数える程度しかいなくて、ちよっと萎縮してしまう。


 目的地の緑が丘動物公園に向かうバスには親子一人ずつの搭乗が決まりで、その他参加したい親御さん達は直接現地集合となっている。

 なので現地まで行けば、子煩悩な父親達も多少は増えるはずである。


 俺はこの押しつぶされそうなアウェー感を、幼い花織の可愛さを頼りに耐えに耐えて、現地の状況変化に期待することにした。


 そんな中、多数を占める女性勢力の中にも、さらに派閥と言うか、冷たい抗争のような厳しい世界があることを俺は目撃する。

 中でも一際大きな声で会話をしている少し目立ち過ぎの母親4人グループのところには、何人ものお母さんたちがお参りの様に挨拶に行っている。


 そのお参りされる中心人物は、どうやら大きめの”トンボ”の様なサングラスを掛けた女性の様である。


 彼女は、周りのお母さん達とは着飾り方から一線を画しており、どう見ても遠足と言う野外活動に行くと言うよりは、ちょっとおしゃれな店に食事に行くような恰好なのである。

 言い換えると、場違いな成金って感じだ。


 そのトンボとその取り巻きの周りには、4人の子供がじゃれ合っている。恐らくは彼女達のご子息たちであろう。

 その中で誰がトンボの子供かは、いとも簡単に雰囲気で分かってしまう。

 きっと何処かの美容院でカットしたのだろうと思われる、襟足と頭頂部が長めに綺麗にカットされている男の子に違いない。

 母親同様に見るからにやんちゃそうだ。


 トンボは、忙しそうに動き回っている幼稚園の先生を呼び止め、みるからに上から目線で話し掛けている。

 決め付けちゃ悪いが、きっとボスママか、良くても周囲に好まれない、無駄にリーダ力を発揮する面倒くさいヤツの類に違いない。


 とにかく、間違いなく俺の苦手なカテゴリーの人種であることは疑う余地もない。

 こんな時、事なかれ主義の俺の行動は二択。

 皆に倣えで挨拶に行くか、関わらない様に遠くに離れるかだ。


 さて、どうしようかと思っていると、一人の気の弱さそうな親子が、トンボとその取り巻きの前を通る。

 もちろん、その一団に低姿勢に頭を下げて挨拶をして行くのだが、4人も居るのに誰一人として挨拶を返さなかったように見えた。いや、確かに誰も挨拶をしていなかった。


 更に挨拶もせずに何かを受け取っている。貢物だろうか?

 その横柄な態度たるや、何処ぞの大御所か!って感じなのだ。


 さて、これを見た俺はと言うと、嗅覚が注意警報を発令し出す。

 絶対に関わるべきでは無いと俺の鼻がそう言っている。

 ここは下手に媚を売りに行くよりも、彼女達の視界から消えるのが一番だろう。俺はそう判断した。


 俺は花織を連れて何事も見ていない振りを始める。そして、気付かれない様に担任の先生の居る方へと静かに移動。

 関わらないでやり過ごそう。俺はそう判断した。


 方針は決まったのだから、後は、同じバスで無いこと。せめて席だけでも近くにならないことだけを祈るだけ・・・。


 そんなことを考えていると、間もなく遠足用のバスが2台やって来た。バスにはクラス毎に分乗することとなっている。

 特に席は決まっていないようだったので、早めに乗車した俺と花織は、俺の嗅覚を信じ最後部席から2番目の一番目立たない席を陣取ることに。

 これから始まるぞと言うワクワクした感情と、湧き上がり始めた不安を感じながら。


 でも、その時の俺は自分の嗅覚を信じており、少なくともトンボとその取り巻き達とは関わらずにやり過ごせると普通に思っていたし、とても楽しい思い出になることを信じていた。


 ただ、俺のこの嗅覚は大人になって、すっかり衰えてしまっていたようなのである。

 この後、俺の鼻は何の役にも立たない普通の鼻であることを痛感させられてしまうことなる。


<つづく>


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