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第九話 洗車とメンテ・・・そしてドライブ

ダートコースを走って数日後、有給を頂いた私はパジェロエボを一日かけて洗車&メンテナンスをすることにした。

いつもより早く起きた凛子はとりあえず、工具と普段履き用のタイヤ、そして高圧洗浄機を用意して、パジェロエボの止まる駐車場まで向かった。(タイヤラックからタイヤを下す時腰を抜かしかけたのはここだけの話)


とりあえず、先ずは洗車を始める。基本的に洗車は上から下へがセオリーであるが、タイヤとホイールは地面と直接触れる部分なので、ここから先に洗っていく。


車をジャッキアップして履き替えついでなので、タイヤを一本ずつ外して履き替えつつ磨く。 シャンプーを付けたスポンジでホイールとタイヤを洗う。そしてこの時に合わせて、下回りの泥も落としておく。その後、普段履きのタイヤに交換しダート用のタイヤをカバーをかぶせて仕舞う。


そして、ボディを洗っていく。脚立に登ってルーフからホースで水をかける。しっかり埃を水で流してボディ全体を湿らせておく。その後は洗剤を入れて泡立てたバケツとスポンジ(ホイールなどを洗った時のとは別に用意したもの)を用意してしっかり泥汚れの付いたボディをゴシゴシ洗っていく。


こうして洗っていると20年以上落ちなのに驚くほど綺麗だなあと改めて気づくと同時にパジェロエボの戦闘機のようなデティールと、グラマラスなボディラインに思わずハッとする。 こういう発見があるから、洗車は楽しい。


また、ここでポイントなのが洗ったら、そのパート毎にしっかり水で流すところだ。後からまとめて流せばいいのに・・・・と一瞬思ってしまいがちだが、泡を残したままにしておくと、後で水垢が残ってしまうのでここは抑えておきたいポイントである。


後は乾かないうちに一気に拭き上げをする。 私の車はボディコーティング済みなのでこれで一気に綺麗になってしまう。


ピカピカになった我がパジェロエボを眺めて思わず悦に入ってしまう。 やっぱりマイカーは最高にカッコいい。 洗い終わった後は疲れてクッタクタになってしまうけれど、この姿を見ていると疲れが一瞬にして吹き飛んでしまう。 部屋から持ってきた缶コーヒーを飲みながら暫く眺める・・・・。なんて贅沢なひと時なんだろうか。


その後は近場のショップに頼んでエンジンオイル交換やその他メンテナンスをしてもらった。 ハードな走行をした後は車にはかなり負荷がかかるので、ここはお金をかけてしっかりやってもらう。


今日丸一日かけて、リフレッシュした私のパジェロエボ、なんだか納車した時よりも調子が良くなった気がした。 ちゃんと手塩にかけてメンテナンスをしていればコンディションも維持できるし、長持ちするし、ちゃんと機械は答えてくれる。 そう感じた瞬間だった。


その後、リフレッシュしたパジェロエボでまたいつものように首都高C1を流しに行った。



特に何かをしに行くわけでもなく、好きな曲をオーディオから流しながら都市のビル群を縫うように作られた道路を走り抜けるのは、ある種ジェットコースターのようなワクワク感とどこか落ち着くような感覚とが入り混じった不思議だけど、とっても豊かで満たされた気持ちになる。 無駄だと言われればそれまでだけど、自分だけの世界に浸っていられる、私にとってとっても大切かつ、贅沢だと思う。 暫く走った後、そろそろ夕飯時だし自宅に戻ろうかなあと思って高速を降りた時の事。 ぽつん・・・ぽつんと何やら不穏な音が・・・・。


その後、一瞬にしてザアアアアああっという音とともに雨が勢いよく降り始めた。



「ああああああああああ・・・・・今日洗車したばっかなのに・・・・。」


折角いい気分だったのにちょっと水を差された気はしたけれど、大好きな車と駆け抜けた休日は本当に充実していた。



続く。





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