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第百三十九話 上々の結果。

運命のホームストレート。 アクセルを全開に踏み込み、素早くシフトチェンジをして、スタートライン一直線に駆け込んでいった。


「・・・・さて。どうだ!!」


やれるだけの事はやった・・・・後、タイムはどうなんだ。 達成感と、タイムがどうなったかが気になるワクワク感で胸の中がゾクゾクしていた。



今か今かと待ちながらフィットをクールダウンさせていると、監督のユリから無線が入った。


「凛子、よくやった!! タイムは2分24秒8! 24秒8! アタシのコンマ3落ちね」


最後にリアを滑らせてなければ・・・・と若干の後悔はあったものの、全力でアタックした成果が表れたのは素直に嬉しかった。


「オッケー! ありがとうユリ!! とりあえず、24秒台に残れてよかったよ・・・・ 色々ありがとね」


少しホッとした私は、リラックスしながらピットへと戻っていった。


フィットから降りるや否や、ユリ、莉緒、セリカが一気に駆け寄ってきて、私に抱き着いてきた。


「うちのエースオブエース! よくやってきてくれたわ! ・・・・タイムは私の方が少し速かったけど」


「凛子ちゃんよくやったよ! 映像で見てて感激したわ!」


「凛子さん、凄かったです。 渾身のアタックでしたね・・・・!!」


と、それぞれに温かく出迎えてくれたのがまた嬉しい。 ・・・・ユリは少しシバキたくなったけども。




とりあえず、ユリと私がアタックで頑張ったおかげで、決勝はクラス3番手、総合では25番手と中々有利なポジションで戦えることとなった。 フィットは燃費もいいし、決勝では総合でもかなりいいところが狙えそうだ。


ちなみに総合トップのタイムを取り、堂々のポールポジションになったのは、アレサ率いるMINI JCWチャレンジカーだった。 流石はガチガチのレースカー。 他を寄せ付けないタイムを叩き出していた。


その後、ホテルのレストランで決起集会・・・・という名の食事会をして、この日は床に就いた。


明日の決勝レース・・・・絶対に楽しんでくるぞ!! 遠足前のようなワクワクを持ったまま、私は眠りについた。


続く。


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