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守られてばかりの勇者様!?  作者: Toro
2章 アヴァロン決戦編
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1.5節 魔王たちの集まり

魔王ペイルライダーをペイルに変更しました。

引き続き見ていってくれてる方、ありがとうございます。

それではご覧ください。

「ねぇ、テスカ?そろそろ勇者一行が魔剣トロイのある場所に着くよ?」


魔王の一角であるカグラが興味アリ気に水晶を見て言った。


「あ?勇者?ったく何百年前の話だよ。今は勇者いるはずないだろ?何てったってあの時の勇者は俺たちの手にあるんだから。」


そう答えたのはテスカだった。


「その勇者じゃないよ!ほら!なんか王都で勇者募ってたじゃん?あれって1人だけしか立候補しなかったらしいんだけど、その人じゃない?」

「ほう?勇気があることは認めてやろう。で、そいつの名は?」

「なになに〜?アルチンってば興味あるわけ?」


アルカスが尋ねるとカグラが茶化して来た。


「テメェカグラ!クソチビぺちゃんこのくせにうるせーぞ!」

「あー!それ"せくはら"って言うんだよ!ね?オーベロン?」


魔王の中で一番の知略家であるオーベロンはため息をついた。


「あなたたちもそのやりとり何百年続ければ気が済むんですか?シェオル姫の爪の垢を煎じて飲ませたいほどですよ。」

「いやですわ。姫だなんて。わたくし、人間の人たちから死の天使なんて呼ばれてるのですのよ?姫なんて言い過ぎですわ」


シェオルは紅茶をすすりながらそう言った。


「どうでもいいけどよ、その勇者もどきは強いのか?」


ソファーに寝そべりながらダルそうにバーレンは言った。


「勇者自身はそこまで強くはないと思われるが、その仲間が異常だな。皆もよく知っていると思うが、ヒイラギもいる。」


皆は驚きつつも


「あの魔王がか?お前らが寄ってたかってあの魔王を虐めるから魔王やめちまうんだよ。」


と、アルカスがつぶやいた。


「あら、嫌ですわ。私たちが虐めたですって?人聞き、いえ、魔王聞きの悪いことを言わないでおくんなまし?」

「そうよそうよ!いつ虐めたっていうのさ!たしかにあの子のこと嫌いだったけどさ!」


カグヤとシェオルは自分は何もしていないと無実を主張した。


「はっ!よく言うぜ、ヒイラギの故郷である天界を焼け野原にしたのはてめーら2人だったじゃねぇか!」

「たしかに天界の町をぼかすか破壊してまわったけど、皆殺しになんかしてないよ!多分ペイルのやつさ!」


それを言った途端その場が凍りついた。


「またペイル、か。」


テスカがそう呟くと


「あいつは異常だ。魔王というよりどちらかといえば死そのものだ。もともと16人もいた魔王を片っ端から殺したりしたのはあいつだからな。今ではもうペイルを入れても7人だ。そう考えるとずいぶん減っちまったよな。」


テスカに同調してバーレンは呟いた。


「その話はまた今度にしましょ。それで?オーベロン。他の勇者のメンバーは誰がいるんです?」


シェオルが話を変えるため元の話題を掘り返した。


「そうでしたね。他にはゲイル=ブラックという男がいますね。この男どこかで聞いたことのあるような気がするのですが、いかがでしょう?」


オーベロンがそう問うとアルカスが答えた。


「お前もとうとう老いたか?オーベロン。ゲイルと言えばあの光の化身"アフラ・マズダー"のことだろうが。チッ!あの化け物もいるのかよ!」


アルカスは面白くなさそうに言った。


「そういえばそうでしたね。あの男、聖魔大戦において死んだと思ってましたが、よもや人間になりすましているとは……。では次に参りましょう。」

「まだいんのかよ⁉︎であとは?」

「名前だけ言いますとカエデとツバキという少女たちですかね。」


オーベロンが説明し終わるとカグラが飽きたように言った。


「そのツバキ?っていうの?なーんか気になるね。どんなやつなの?」


そうカグラが質問するとオーベロンは申し訳なさそうな顔をしながら


「この人物については謎が多すぎますね。現状なんとも。カエデという人物は……」

「あー、もういいもういい!聞き飽きたよ!どうせそいつも強いんでしょ?わかったから!でもたとえどんなに強かろうと僕たちには勝てはしないんでしょ?」


カグラは痺れを切らしたように言うとオーベロンはニヤリとして、もちろんです、とだけ答えた。


「クラネル、いるか?」


テスカが影に向かってそう問うとヌッと現れた。


「テスカ様、御用でしょうか?」

「先日俺たちで捕らえた騎士たちの洗脳は終わったか?」

「はっ!既に。」

「よし、そいつらを勇者の行くアヴァロンに向かわせ、戦わせよ。さすれば私たちの良い見世物となるだろうからな。」

「はっ!御意に」


そうテスカが命令するとクラネルは影に消えていった。


テスカは椅子に座り直し、魔王それぞれの顔を見た。皆一同、各々の水晶に映し出されるその余興を楽しみにしているようだった。


「さぁどうする?勇者モドキども。」


テスカは楽しそうに呟いていた。








7話目投稿完了です。

R指定入れた方が良いか迷ってきましたね。割と過激な表現もありますし。

それでは次回もまた見てってください。

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読んでいってくれてありがとうございます。 コメントなどどしどしお待ちしてます!
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