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守られてばかりの勇者様!?  作者: Toro
第1章 勇者選抜編
5/27

4節 透、旅立つ!

5話目投稿です!

色々試行錯誤を繰り返しですね……

いつものように感想や評価を待っております。

「ウップ」


朝起きると当たりが散らかっていた。どうやら昨日の宴の最中に寝てしまったみたいだ。昨日参加してたメンバーのほとんどが酔い潰れたり疲れて寝てしまっていた。

俺は懐の金貨1000枚が半分になってることに気づいた。そう、俺は一晩で金貨500枚を使ってしまったのだ。そのことに気づくと一瞬で酔いが覚め、血の気が引いた。

俺は、昨日は飲んだり食べたりしすぎたせいで吐きそうなほどお腹が苦しい。

せっかくの俺の門出だというのに最悪の気分だ。


「うぅ、みんな大丈夫か?」

「起きたのですか?全く、酔潰れるまで飲むとは……」


そう言いながら返答してくれたのはツバキさんだった。よく見るとあの赤髪の人もいない。そういえばあの人の名前聞いてねーな。と俺は思った。


近くで寝ていたカエデを揺すった。


「もう食べれないよぉ〜みたらし団子は〜」


どうやらまだ夢を見ているようだ。

俺はカエデを叩き起こし、


「おい!起きろ!今日の日の出には出発だ!準備しろ!準備!」


そう言うとカエデは眠そうな目をこすりながら


「今何時〜?」

「朝の5時だ!7時には出るぞ!」

「はぁ〜い」


そう言うと自分の部屋に戻っていった。

おや?昨日みかけた黒マントだ。まだ寝てんのか?確かこの人は〜、そう!国王陛下じゃねぇか!こんなとこで何してんだ!?この人は!


「陛下!陛下!起きてください!周りの人にバレてしまいますよ!」

「ん〜、ふわぁ〜あ。おはよう!勇者殿!」


そう呑気そうに返事をしたのはやはり国王ベルフォードだった。


「おはようじゃないですよ!陛下!急がないとお忍びバレてしまいますよ!」

「お?もうそんな時間か!では、お暇させていただこう!また後で会おう!勇者殿!」


そう言うと国王は扉から出て、朝霧の中へ消えていった。


「あとは、ゲイルのおっちゃんか〜。ちゃんと起きてんのかなぁ〜?」


そう俺が口にした途端、背中をバシッ!だと叩かれた。

あれ?これデジャブ?と思いつつ振り返ると


「なぁーにが起きてんのかなぁ〜、だ!俺はとっくに起きてるわ!あんちゃんと嬢ちゃんが起きんのが遅すぎなんだよ!ほれ!そろそろ6時半だ!門の方向かうぞ!国王陛下にも挨拶あるしな!」


そう言うとゲイルは扉の外に出てしまった。

俺も手短に宴の片付けを済ませ、自分の部屋を片付け、荷物を整理した。隣の部屋でカエデが入らない〜などと言っているが無視しておこう。

俺が荷物を持って1階へ行くとツバキさんとサチ母ちゃんが待っていた。


「さぁ!2人とも忘れ物はないね?勇者様、いえ、トオルさん?娘をよろしくね!ツバキ!あんたは勇者様ちゃんと守りなさいよ!」

「お母さん、心配しないで。トオルさんは守ってみせるわ。じゃあ、行ってくるね。」


え?守るって俺のセリフじゃないの?男が女の子を守るならまだしも守られるの?俺。と思いながらも、


「サチ母ちゃん!今まで世話になりました!」


俺は元気よく挨拶をして扉を開けた。


サチ母ちゃんのお店の方を振り返るとサチ母ちゃんが手を振っていた。それと、カエデが大荷物を抱えてやってきた。


「あー!透にぃひっどぉーい!なんで置いてくのよ!」

「あー、ごめんごめん。すっかり忘れてたよ。」

「うわぁーん!透にぃのバカ!」

「嘘嘘、冗談だって!」

「私は忘れていました。すみません、カエデ。」

「私だってあんたのこと忘れてたわよ!ツバキ!」


言い合いをしながら、俺たちはサチ母ちゃんの店を後にした。

王都正門前に来るとゲイルと赤髪の美人さんが待っていた。


「おう!あんちゃんと嬢ちゃん!それと……、こちらは?」

「はじめまして、私はツバキと申します。訳あって勇者御一行に参加させてもらいました。今後ともよろしくお願いします。」

「ん?どっかで見たことあると思ったら、ギルドの受付の嬢ちゃんじゃねぇか!おっと、名前を名乗るのが遅れちまったな。俺の名前はゲイル、ゲイル=ブラックだ。よろしくな!」

「よろしくお願いします。」


ツバキさんとゲイルのおっちゃんは互いに挨拶を交わしたようだった。


「あなた達も勇者殿のお仲間ですか?私も勇者殿にお仕えするため参りました。」


赤髪の美人さんがツバキさんやゲイルに挨拶しているようだ。


「おい、カエデ!お前も挨拶して来い!今後一緒に旅をする仲間だからな!」

「はーい!挨拶しに行ってきまーす!」


そうこうしてるうち、国王陛下などたくさんの人がやってきた。お見送りをしてくれるようだ。


「では勇者殿、我々王国はあなた様がすべての魔王を倒し、無事帰ってくることを信じてお待ちしております。どうか貴方達の行く末に幸あれ。」

「はい!いってきます!必ず成し遂げて皆と無事に帰ってみせます!」


そうして俺たちは旅に出た。

この後に待ち受ける恐ろしいことを知らずに……


少し短くなってしまいましたが、投稿完了です!

なかなか本題に入らなくてもどかしいかもしれませんが、ご了承ください。

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読んでいってくれてありがとうございます。 コメントなどどしどしお待ちしてます!
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