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人間(ヒト)の生き方  作者: 狐ヶ崎 憐
天上のへっぽこ天使
5/8

その手を取るのは

今までより短いです。今回は告白(プロポーズ)回。

傲慢くんは発生が遅かったのもありますが、基本的に感情のスタートダッシュをミスったバブちゃんです。

「なんで、泣いてるんです?」


「 、」



 この我輩が、泣いている、はず…が…


「…っ、ぁ!?」


 この我輩が、『普通』の人間のように、泣いている…?なんで、だって今までもこんなことはなかった。なにを言われたって泣いたことも悲しくなったこともなかった。

 たとえ人間に、天使に。刃を向けられ、突き立てられた時でさえ。罰せようという気さえ、心の奥底で湧き出しもしなかったのに。

 さっきまでだってそうだ。感情は表面上でしか出してなどいない。なのに、どうして…?


「寂しかったんですよ、ね」


「ずっと上にいなきゃいけないのに、誰も助けてはくれなかったでしょう」


「力を持っているから、どんな人間だって助けようと考えることすらなかったでしょう」


「きっと、あなたに、いえ、君に拾われなかったら僕もそうなっていたのかもしれません」


「私の中に残っているのかもしれないんです。光帝(オルディネ)も、きっと同じように苦しんだのでしょうね」


「寂しいってずっと言えなかったのでしょう。それで、今自分を見てもらえて、泣いてしまったんですよね」


「これまでに泣けなかった分、気づかないうちに苦しくなってたんですね」


「ずっとずっと、辛かったでしょう。寂しかったでしょう、悲しかったでしょう。きっとあなたは気付いてはいなかったけど」



「もう大丈夫なんです、だから…」




「だから、私と一緒に暮らしてくれませんか?」

告白回()。プロポーズを受けるのは魔皇の方。


読み方解説




↓表記       ↓名称       ↓簡単な読み、通称


光帝        オルディネ     こうてい

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