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君の心に僕はいない。だけど僕の中には君がいる。

作者: わらじ

僕はなぜそう思うのか。せつない話ですが見てください。

君の心に僕はいない。僕は思う。だけど僕の心には君がいる。君と会ったのはいつだっけ。もう10年以上前のことだ。僕にとっては女神との出会い、そして恋と言う名の病にかかった出会い。君にとってはほかの人とかわらない出会い。僕は君と出会い君と話していつの間にか僕の中には君がいた。だけど君の中には僕は絶対にいない。君を自分のものにしたかった。君とたくさん時間を過ごしたかった。君をほかの人に取られたくなかった。僕はそう思った。だけど君の瞳に僕はうつらない。

君と出会い、好きになり、君に話しかけた。ケータイでしか話せないけど。

「いきなりすいません。僕と話しませんか?」

初めて君に送ったメッセージだった。敬語を使った。そしたら君はどう思ったかはわからないけど返事をくれた。

「いいよ!何話す?同い年なんだからタメ口にして!」

僕は嬉しかった。1度も君の瞳にうつらなかった僕がうつったきがした。君が僕のことを変に思っているかもしれない、気持ち悪いと思ってるかもしれないとも考えた。だけど僕は君と話せるだけで十分だった。そして1年ほどたって中学生になってからだ。僕は君に彼氏がいることを知った。中学にはいってから出来たそうだ。なぜかわからないけどそれほど悲しくなかった。だって君は僕とかわらず話してくれたから。学校では目しか会わないけど、ケータイで君とたくさん話をした。そして中学1年の二学期君が別れたことを知った。僕はとっさに君に思いを伝えた。君は返事をくれなかった。だから僕は君に言った。

「返事はいいや。これから僕のことを好きにさせる。だから好きになったら付き合ってよ」

勇気をふりしぼった。ケータイでの言葉だけどそれでも重かった。

君はそれに答えてくれた。

「わかった!好きになったら付き合う。」

僕は嬉しかった。まだ、僕には可能性があるのだと思った。君の心に僕はいられる、そう思った。それからは毎日毎日好きだと思いを伝えた。今まで言えなかった言葉を君にたくさん伝えた。

「すごく可愛い!本当に天使だよ!てか君って天然だよね?」

「そんなことないよ!!」

君は照れていると、思った。そして僕は女の友達のおかげで君と一緒に毎日帰れるようになった。もちろん2人だけではないが。君と帰るのはとても楽しかった。今まで何とも思わなかった道が一瞬でキラキラしているように見えた。そして君とお祭りに行く約束もした。もちろん2人だけではないけど。

打ち上げ花火が綺麗に夜空に咲く。その光に照らされる君の横顔はとても綺麗だった。君は花火を見終わるとこちらをむいた。ほかの友達もいたけど僕の方をしっかりと見ていた。君の瞳に僕がうつった。

「好きになったよ」

不意に君が口にした言葉は今までずっと聞きたかった言葉だった。反射的にでた言葉はとてもシンプルで1番伝えたい言葉だった。

「僕と付き合ってください。」

「はい。」

こうして僕は君と付き合った。夢みたいだった。そして付き合ってから君とは2人で帰った。僕が手をつなごうとするといつも君は嫌がった。だから僕は嫌われているのか心配になった。だけど君は嫌ってるわけじゃなかった、とても恥ずかしがっていた。その顔を知っているのは僕だけだった。僕の心にはもう君がしっかりといた。君の心にはどうなんだろう。僕はたまに心配になった。君の家に初めて遊びに行った。とても緊張した。たくさんのお菓子をもって君の家にいった。君はとても喜んでくれた。そして君の部屋にはいると君はいきなり僕に抱きついた。

「ずっとこうしたかった。」

そう言った顔はまだ僕が見たことがない顔だった。だから僕は君に心に思っていることを伝えた。

「大好きだよ。」

君は頬を赤らめて答えてくれた。

「私も。」

本当に幸せだった。そしてそれから僕達は外では恥ずかしくて出来なかったことをやった。手を繋いで、たくさんハグを、した。いっぱいいっぱい大好きと、いった。とても幸せだった。

君と付き合い初めて5ヶ月ぐらいの時だ。僕はケータイで君に話しかけた。

「ねー付き合っていろいろしたけどまだしたことないことあるよね?笑」

「えーなんかエッチなこと考えてる?」

「違うよ!そのさぁキ…キスしたことないじゃん。」

「そうだね。じゃあいつも私からいろいろしてたから、キスは君からしてね?」

「努力するよ。じゃあ明日遊ぼうその時するよ!」

「わかった!楽しみにしてるね。」

ケータイでは言えたが内心は出来るわけがないと思っていた。何たって僕はとてもチキンだ。そして君と約束した明日が来てしまった。

僕は勇気をだしてやろうと思ったけど出来なかった。そしたら君がぼっペにキスをしてくれた。だから僕は勢いにまかせて、君の唇にキスをした。とても柔らかかった。そして長い間唇をつけていた。時間はかなりたっていたが、感覚としては短い時間だった。僕の中は君であふれていた。そしてまたキスをした。僕は勇気をだして舌をいれてみた。君は1度キスをやめて。僕に言った。

「エッチ」

そしてもう1度キスをしてくれた。君の中は何だか自分とは違う味がした。だけどとても中毒になりそうな味がだった。でもそこから先には僕はいけなかった。時間が経つにつれて君のことをどんどん好きになっていた。好きになればなるほど君に嫌われたくないと思い、キスもハグも手も繋げなくなっていた。もし僕のことを嫌いだったらどうしよう、もし触られたくないと思っていたらどうしよう。僕はもしで不安がいっぱいになった。

そして後4日で付き合ってから1年になる所だった。君からメッセージがきた。

「ねー友達に戻らない?」

僕の中は真っ白になった。だけど僕は君のためにと思って君に言った。

「わかった。戻ろう」

本当は止めたかった。もっと僕といて欲しかった。だけど君に嫌われたと思うと止められなかった。

そして次の日学校で目をあわせた時にはもう君の瞳に僕はいなかった。だけどまだ僕の中にはまだ君がいた。

君と別れてとても時間がたった。たまに君と話すようになった。友達として。君の中にはもう僕はいない。だけど僕の中には、









君がいる。

最後は何だか悲しい感じで終わってしまいました。でも全ての出会いが全てハッピーエンドとはかぎりません。

アドバイス、コメント、評価、ブックマークお願いします。今回はとても短かったですけど、次はもっと長く書こうと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悲しい感じで終わっているところがいいと感じました。 相手の考えが明かされないところも、良いですね。 ラストでも、主人公の思いが覚めない点も素晴らしいと思いました。 良い物語をありがとうござ…
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