第1話
初めまして。白夢です。
VRMMOは初めてなので、わからない点が多くありますが、よろしくお願いします。
Virtual Reality Massively Multiplayer Online_____通称VRMMO。
過去には実現不可能と言われていた仮想現実の世界。そこには、老若男女問わずあらゆる人々の夢が詰まっている。
そして現在、第2の現実が時を刻むーーー
………………………
「ふぁ〜ぁ。今日から学校かぁ。めんどくさいなぁ。」
僕の名前は、星宮 潤、今日から高校2年生だ。基本は面倒くさがり屋で、大抵のことはやる前から面倒くさそうだと思ってしまう。顔は、可愛いってよく言われる。全然嬉しくない。身長が少し低めなのもポイントらしい。意味がわからない。
「おぉーい!潤ー!」
この声は…朝から面倒くさい奴に出くわすもんだ。
「ん?どうしたんだよ、そんな面倒くさい奴に絡まれたみたいな顔をして」
「…実際絡まれてるんだよ」
「またまたー!潤は冗談が上手いんだな!」
この無駄にポジティブ思考のイケメンな奴は、神山 佑。何故か入学してすぐに僕に絡んできた元気のいいやつだ。こいつは、勉強は全然なのにスポーツセンスがすごい"らしい"。らしいというのは実際に見たことがないからだ。体育の時に見ると言うやつがいるかもしれないが、生憎僕は、体育の時間は保健室に籠るからな。ほとんど見たことがない。
そんな僕にも、噂が聞こえるんだから相当なんだろう。
「さーて、今年も潤と同じクラスになれるかなー!」
「僕は、あんまりなりたくないかな」
「えぇー!なんで、なんで!?」
「うるさいから」
「マジかっ!じゃあ、静かにしてる!」
「できるのか?」
「多分!」
…無理だな
っと、こいつと話している間についてしまった。
天明学園、それが僕達の通う高校だ。
さて、僕はどのクラスかな…
「おっ!俺はA組だな!」
「僕は、D組だね。」
「じゃあ、潤と違うクラスかよー。俺がいなくても平気か?」
「馬鹿にするな。お前がいなくても友達くらい作れる」
「でも、お前"コミュ障"じゃん」
…そうだったぁぁぁぁ!!
こいつと喋ってると、テンパらないから忘れてた!どど、どうしよう、今頃不安になってきた…
「大丈夫、テンパってる潤も可愛いぞ!」
「…キモッ」
「グハッ!お、お前に言われたらそこら辺の女子よりダメージが入るんだぞ!!」
「そっか、じゃあ死ね。」
「ゴハッ!!言葉の暴力が…ガクッ」
…残念な奴だったな。
それじゃあ、教室に向かうとするか。
………………………
教室につくと、喋っていた生徒達が一斉にこちらを向く。そして、女子は、愛でる様な視線を向け、男子は一部の人以外は、憎しみのこもった目でこちらを睨みつける。ううぅ…こんなに人の目線を浴びると気分悪くなってくる。
「あっ、潤くーん!」
「うぅ、ん?あぁ、綾乃か、って抱きつこうとするな!」
「えぇー、いいじゃないですか春休みあんまり会えなかったですし」
「それは、お前が家族と旅行に言ってたからだろというか、注目されるから離れろ!」
「むー、潤くんのケチんぼ」
「はいはい、ケチで結構」
こいつは八神 綾乃僕の幼馴染みだ。
男の僕より身長が高くて(潤が低いだけ)成績は学年トップクラス。更に、容姿は艶がある黒髪に大和撫子のような清楚な顔をしている。おまけに世界八大派閥、八神家の一人娘で、世界的なお金持ちでもある。
「まぁ、これから1年間潤くんと一緒のクラスなんで毎日会えますね!」
「いや、去年も僕の家に毎日のように来てただろ」
「あれ?そうでしたっけ?」
「…もういいや」
ガラガラ
「おぉーい、お前ら席につけ。出席とるぞー」
「おっと、先生が来たんでまた後でな」
「はい、じゃあ、また後で」
こうして僕の高校2年生が始まった。
VRMMO展開は、次の話からです。