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巽さんのバレー計画  作者: 千歳
3/11

牧村、バレー部入らないってよ

誤字脱字等ありましたら教えていただけると嬉しいです。

「えー新入生の皆さん。入学おめでとうございます。───」


4月、私は県立新海高校に入学した。


今は体育館で、校長の話を聞いている。


が、今はそんな事どうでもいい!

何と私のクラス1年4組のクラス名簿に牧村 謙介という名前があったのだ。

そのせいで若干テンションがおかしくなっている。


色々な疑問が頭を駆けずり回っている中、ライルを開き、中学の友達に連絡を取っている。


『高校にやむgdghxzdjなては』(既読2)

『は?』

『なになにどしたの?』

『高校に牧村くんいた!』(既読2)

『誰ソレ?』

『あぁ、もしかしてあの時の?』

『うん。そう!』(既読2)

『何か凄い選手じゃ無かったの?何で新海何かにいるの?』

『え?わかんない。』(既読2)

話がなかなか進まずもやもやしていると

「たーつーみぃ、入学式で堂々と携帯を使うとはいい度胸だなぁ〜」

ガシッと

後ろから携帯を掴まれた。

「没収」

「せ、先生!今はそれどころじゃ無いんですよ。」

「何だ?」

「何でここに牧村がいるのか話し合わないと行けないんです!」


私の抗議も虚しく、携帯を持った先生は遠くの方へ行ってしまった。


式が終わると、それぞれの教室に移動し、オリエンテーションでたくさん書類を貰い、午前中には解散になった。


まぁ私はみんなよりだいぶ遅く解散になったけど・・・


私が職員室を出た時、もうグラウンドでは部活が開始していた。

この高校は早い段階から部活見学、参加が出来て、今日から参加する子も結構いるみたいだった。


私も、部活のパンフレットを見ながらバレー部と書いてある教室に向かった。


教室の中に入るともう話は始まっており、私は後ろの方の席にこそっと座り、書類を貰った。

前の教卓では、多分男子のキャプテンと思われる人がどんな部活か、部員は何人か、活動日はいつかなどの事務的な話をしていた。


教室の右半分に男子、左半分に女子が座り話を聞いている。

女子は私含めで4人、男子は6人。

男子の中に牧村君は居なかった。


話が終わり、各々準備をしている時に男子のキャプテンっぽい人に話しかける。

「あの、牧村って来てました?」

「え?あぁ牧村くん?うーん多分来てないよ、どうして?」

「あぁいや・・・・・・」

「・・・牧村なら、こないと思うぜ?」

私が振り向くと、エナメルバッグを持ったボーズの男の子が立っていた。

「何でそんなことわかるの?」

「・・・やっと俺は奴と同じ場所で長くを過ごしたものだから、かな。」

「あぁ幼なじみなんですか?でも、バレー部には入るんじゃ?」

と言うとボーズは天を仰ぎ、呟き始めた。

「・・・奴は2度とあの地に訪れる事は無いであろう。」

「な、なんで?」

「・・・それは俺の口からは言えぬ、多少ならぬ事情がある故・・・・・・な。」


「そっか、ありがとうボーズくん」


「ふっ・・・てぇ!?ぼ、ボーズくんだと!?」


「ん?てっあぁっ!!」


ボーズに感謝の意味も込めて、手を合わせて拝んだ後、急いで教室を出て、絶賛遅刻中のバイト先へ向かった。

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