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巽さんのバレー計画  作者: 千歳
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プロローグ①

バレーが好きなので書いてみたくなりました。

文が下手くそで読みづらいと思いますが、よろしくお願いします。

私が彼を初めて見たのは今でも忘れない、中学2年の夏だった。


丁度先輩達の最後の大会が終わり、新チームになってから1週間ぐらいの慌ただしい時期。


私は友達が所属している女子バレー部が東海大会出場をかけて試合をするというので同じソフト部の友達3人と一緒に応援に行くことにしたのだ。



今日試合があるのは男子と女子の決勝戦だけで、A面で男子、B面で女子という形で両試合10時に始まるらしい。


試合開始30分前に来ていた私達は2階席に座り、女子の公式練習を見ていた。


「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる。」

私は席を立ち、トイレのマークを探して歩いていると

「危ない!」

え、私が声のする方を向いた瞬間には、私の顔の真横を勢いよくボールが通過した。

ボールは勢いよく壁に当たり、地面に転がった。


私はドキドキしながらボールを拾い、どうすればいいか分からないでオロオロしていると

「すいません!怪我はありませんか?」

私の所にユニフォームを着た男の子が向かってきていた。

「は、はい大丈夫です。あ、あのこれ、」

私はボールを手渡す。

「本当にすいませんでした。ありがとうございます。」

彼は頭を下げたあと笑顔でお礼を行って走って去っていった。


私が最初に彼に何かを感じたのは、女子の私と一緒ぐらいの身長の子が男子バレーなんて出来るのかな?とかそういう感じのちょっとした好奇心だったと思う。


中学生とはいえ、男子の県大会の決勝ともなるとレギュラーの選手達の身長は高く、彼は整列した時も凄く目立っていた。

「あ、あの人レギュラーだったんだ。」

最初はそんな失礼なことを考えていた。

でもその考えはプレーを見て一変した。


おそらく20cm以上も身長の高い選手相手にスパイクをばんばん決めている。


もの凄く高いジャンプからくり出されるスパイクやサーブ、体勢が悪くても乱れないトスやレシーブ、どれを見ても他の人を圧倒していた。


でも何より私の中の印象に残っているのはプレーよりもそれ以外だった。

自分が決めても、仲間が決めても笑顔でハイタッチにいき、仲間がミスしたら1番に駆け寄って励ましに行くそんな姿が同じチームスポーツをやっている私はとてもかっこよく見えた。


結局その日は本来の目的である応援を忘れて、1人の男の子をずっと見ていたことを友達に茶化されたりしながらも、彼の名前をこっそりバレー部の友達に聞いた。

牧村謙介君

この辺だと結構有名な選手らしくて、私達と一緒の2年生らしいけどもう強豪校から推薦が来てるとかいう噂もあるらしい。


やっぱりと思ったものの、自分との違いを感じ、若干凹んだけど、確かこの時だったと思う。


私がバレーボールをやってみたいと思ったのは───


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