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出た!必殺技!(前編)
書いてて疲れたので中途半端だが前後編
「キャーッ!やめて…やめて…」
部屋を入った瞬間に女性の悲鳴。けっこうカワイイ。多分俺と年が近いと思う。多分。
「ウシシ カワイイ ベイビー コワクナイカラ オトナシクシテ ♡」
そして、それに覆いかぶさるように睦言を交わそうとする(女性の方には話す気はないようだけど)大きな怪物。
ダンジョンもとい洞窟、そして奥の部屋とみてこいつがトロールキングだろう。
今までの俺ならすぐ逃げたかもしれない。しかし俺には今、「鋼漢」がある。これはこれまでの戦いにて証明されている。
俺は、無敵だ という事が。
「くたばれケダモノ!必殺!悪即断鋼拳!!!」
確かにパンチは奴の体を貫いた。貫いたのだ。しかし、俺の手は血で濡れている。そして、奴には傷一つない。
馬鹿な。
「ン…? ナンダ イマノ テキトウナ コブシハ…」
トロールキングがその顔を、いつの間にか持っていた棍棒を俺へ向ける!
無慈悲な棍棒での攻撃だ!
痛恨の一発!