表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

緋色の海

作者: 黒兎

人生初の小説です。かなり短いのて軽く読んでください。

 綺麗だな。黄金色の空を見てふと『私』はそうつぶやいた。そして、ふくよかな彼女も頷いた。彼女は口数こそ少ないが通じ合うものがあったのだろう。この人には色々お世話にぬった。どんな関係かというと'元カノ'だ。別れたのはつい最近の事、原因は私にある。そう断言できる。些細な事で簡単に壊れてしまう。仕事もそうだった。


 私は某有名会社員としと日々の戦場に身を置く『社会人』だった。だったというのは言葉の通りだ、あえて言わなくとも分かるだろう。昇進、昇格そういった言葉に憧れていた頃が懐かしい。あの頃は死に物狂いで勝者になり勲章が欲しかった。誰よりも出来る自信があった。同僚よりも結果を出してきた。そんな時に彼女に出逢った。思い返せば良い思い出だった。嬉しい時、辛い時もお互いに言葉は足らずとも話せる仲だった。しかし仕事に関わらず勝てば官軍負ければ賊軍、よく出来た言葉だ。皮肉にも今の私にピッタリな言葉だ。仕事と恋愛、似て非なるものでも根本的には同じなのかも知れない。


 そんな私の目の前に広がる『緋色の海』が『私』をつつみ込む。もうこんな時間か、最近冷える時間が増えてきた。私は帰りの支度をした。せっかくだから大好きなカレーでも食べようか、作るからさ。そう、'元'カノに言った。返事はない。それもその筈車に揺られて眠くなったのだろう。おやすみ。そう言って私はタオルをかけてあげた。そうしたらすんなりと眠りについた。肉はあるし、それも大好物の豚肉。野菜もまだあったはずだ。さて今日は美味しいカレーが作れるぞ。フロントガラスには沈む夕日を背景に'赤い海'が広がっていた。


 それを見てただ一言こう言った。'綺麗だな'と。

色んなジャンルを書いていきたいと思いますので、リクエストがあれば少しでも応えたいです。書くペースは比較的ゆっくりなので末永くお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ