表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

World.0 プロローグ

やぁ、これを見ている諸君


挨拶は省略させてもらうよ、何分君達が朝みてるのか、昼見てるのか、夜見てるかなんて


わからないから


昔はいろいろ無茶をしたもんだが


今となっては昔の出来事を書くことしか、楽しみがないんだ


ありがたいことだ、今から語られる物語は、二人の少年が紡ぐ数奇な物語


では、さっそく語っていこう。



------この物語は、とある少年の何気ない一日から始まった------




「あああああああ・・・・・だるい、いつも変わらず普段通り、つまらない世界だ・・・」

ここは、とある高校の教室、時刻は午後4時40分、放課後だ。

教室にはすでに一人の少年を残し誰もいない

教室に一人残り、世界に対し不満を零す少年、名を【火牙理 信】カガリ シンと言う

親が自分を、友達を信じ、信じられる人になれという意味でつけた名だ

信が窓の外を見ていると校庭には部活動で走り回る人の姿がある。

何を隠そう信は帰宅部、彼女無し、青春などとは無縁の位置にいた。

意識が外に向いている、そんなとき、首筋に冷たい手が触れた


「わひゃっ!?!??」

「はっは~!隙あり!変わらぬ日常に常に驚きを!ってな!」

「ざっけんなコラァ!ったく...やめてくれよなぁ頼!」

このさわやかな少年、名は【木堂 頼】キドウ ライ

親が頼もしい男になるように、とつけた名前らしい

「はっはっは!すまんすまん!ほら!一緒に帰ろうぜ!」

「はいはい、今行きますよ!!」

そう言って、いつもと同じようにバッグを手に取り、共に帰る

そんな毎日を送っていた。


この二人は家が近いせいもあってか、子供のころから仲が良かった

そんな二人には共通の趣味があった

「なぁ信、今度また新しい噂仕入れてさ、検証しに行こうぜ!」

「そりゃぁもちろんだ、今度の日曜でも行くか」

「さっすが信!話が早い!」

「何年お前の友達やってると思ってんだよ」

「あーもう!信のそういうとこ好きっすよ!」

「あーやめろやめろ、ひっつくな気持ち悪い、モテ男に言われても説得力ねぇよ」

「ヒドイっ!?」

そう、この二人は噂が大好きなのだ。

噂だけではない、都市伝説も、心霊スポットも、あやふやなものが好きなのだ

この二人は超能力や宇宙人、バケモノを今でも信じている


この二人はネット上では知る人ぞ知る有名人

都市伝説や噂を検証する二人組として実は人気なのだ

二人には日夜いろいろな方法でタレこみが入ってくる

そんな二人が下校していると

ピコン

「ん?メール?」

「タレこみじゃね?」

「いや・・・それ用のメールアドレスじゃねぇ、プライベートの方」

「ふーん?親じゃないの?」

「いや、知らないメールアドレス」

「迷惑メール?」

だが、その件名をみて絶句した

『シンライのお二人様へ』

「・・・シンライってことは・・・・」

「・・・ネットでの俺らを知ってるやつ・・このメアド、教えた奴いるのか?」

「いや・・いないはず」

信は恐る恐るその内容を開いた

『君達は不確定要素、未知の領域に興味があってこんなことをしているんだろう?

だったら、異世界に行けると言ったら、君達は行きたくないかい?』

「・・・・手の込んだ迷惑メールだなぁ」

「特定でもされたんかね?」

「さぁ・・・そんなミスはしないはずだけど」

「とりあえず返信してみようぜ」

「んー・・・ウイルスとか怖くね?」

「あーもう!ビビりだな!貸せ!」

「あっ!ちょ!頼!返せ!」

「『そーだな、異世界で世界を救う主人公ができるならやってみたいもんだね』っと!」

「あーもう・・・ウイルスとかだったらどうすん-----」

送信した直後、ありえない速さで返信が来た、だが、開かずに


脳内に声が響いた


『その言葉を待っていたよ、シンライの諸君。』


-----その頭脳と、その力、異世界で存分に発揮してくれ------


次の瞬間


フワーッ


目の前が・・・住宅街が・・・


いきなり見渡す限りの草原になった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ