作者よりご挨拶
【挨拶】
ここまで読んでくれて、有難うございます。作者の猪子 馬七です。年寄りです。底辺作家です。
このあとがきを書いたのは2016年の初春でしたが、それから4年後の2月に再びリニューアルとして、あとがきも書き直しました。
何故かと言えば、この作品を賞に応募する事にしたからです。
【製作秘話】
僕にとって初めての長編となりました今作品、この程度で長編を名乗るなと言われるかも知れませんが、一年かけての大作だと自負しております。
それなりに小説を書く人であれば一ヶ月もかからない程度の文字数ですが、僕の様に才能の欠片も無い者にとっては、一年を有する製作期間となりました。
そんな訳で、凡人以下の僕にとっては長編であり、大作だと言うことにしておいて下さい。
さて、この触手小説についてですが、書き始めるきっかけとなったのが…記載すると「小説家になろう」サイトにて不適切な話となりますので、あえて割愛…。
きっかけは兎も角、触手拳と言う格闘家が活躍する物語を考えました。
僕が子供の頃、酔八仙拳や蛇形拳などの象形拳を題材としたカンフー映画が流行ってました。
現代においても、某エアちゃぶ台返し漫画でトリケラトプス拳などもありましたし。
そんな訳で触手の動きを取り入れた象形拳、触手拳が誕生。
影響を受けたのはカンフー映画や漫画からですが、影響を与えた側にしてみればいい迷惑かと思いますので、その作品については伏せておきます。バレバレですけど。
当初の触手拳のお話はと言うと、触手拳の使い手の男が、女の子を次々と触手拳でなぎ倒して行き、最強を目指す「男の中の漢」的なストーリー。
最終的には婦女暴行で捕まりますが、被害者の女性達が被害届を出さずに不起訴処分に。
何故、被害届を出さなかったのかと言えば、触手渇望症を発症したから。
そう、触手拳は最強では無く、最愛の格闘技なのだと言う話がオチとなりました。
…改めて読んでみると、しょうもない話ですね。某エアちゃぶ台返し漫画の「最強より最愛」との言葉がかなり影響してますが、悪い影響としてしか受けてない様な…。
ストーリー的には「小説家になろう」サイトにて、不適切な描写が多々ある作品になります。
アカウント停止に怯えながらの執筆活動はストレスも溜まりますので、話の大幅な見直しを余儀無くされました。
タイトルの「最強の格闘技とは〜」や、話のオチの「最強より最愛」を引継ぎながら、新しい作品として方向転換。
そこで思いついたのが、ショクシュ子の活躍です。
男が女性を襲う様な話は、運営に目をつけられるかも知れないし…そこで触手拳の使い手の女の子が、同じ女の子を触手で責める話となりました。
…これで当初の話より、幾分かはマシになったかと。
ショクシュ子が触手拳の英才教育を受ける為に、触手拳の使い手の岸ベシローと益美が闘い、結婚。
これは新しい格闘技と古い格闘技とのせめぎ合いに、大きく貢献しました。
触手拳は新しい格闘技ですが、一代ではなく親子の共演で究極奥義を完成させましたから、格闘技の歴史は一代ではダメだと考えさせる事に繋がりました。
ちなみに岸ベシローの名前は、ショクシュ子の苗字が騎士を思わせる「岸」である必要性があっので岸ベシローとなりました。
普通に岸の苗字だと、途中でネタバレに繋がるので、某芸能人を思わせる名前に決定。
益美については某ゴッドハンドからとりました。
こうして話の大筋が出来上がり、いざ執筆。
当初はショクシュ子の活躍を早目に見せる為に、益美と岸ベシローとの関係を、かなり端折って書く予定でした。
しかし、益美が岸ベシローの触手拳に敗れて子を宿すのは、フェミニストの僕としては納得のいかない描写。
そこで益美が実は触手に愛されているとして、岸ベシローを返り討ちに。
そして返り討ちにあった岸ベシローが、最強の奥義を作り出す展開となりました。
でもここで問題が発生。千の触手に敵う奥義など存在するのであろうか?
一本で千本に対抗し得るには…
一騎当千…
一亀…頭閃…
えっ?これって最強の奥義では⁉︎
突如、閃いた究極の奥義。これが後にショクシュ子の手によって真の究極奥義へと昇華。
しかも特訓用に使われる木人の木材を検索したところ、オーク材なるものが…。
これは触手の神が…そして下ネタの神が、僕に下ネタ触手小説を書けと、天啓を示しているのでは?
もう、こうなったら書くしか無いですよね、触手小説を!
そして一年がかりで執筆、発表…読者が増えずに不貞腐れると、底辺作家らしい結果となりました。残念!
多くの読者にしてみれば、ただのしょうもない下ネタ小説かも知れませんが、作者としては色々と考えて執筆しています。
物語の基本である起承転結。素人作家らしく、基本を抑えて執筆。
読み直して貰えば分かりますが、触手拳の創生、ショクシュ子の活躍、詡王の本性と触手拳の敗北、そして女騎士拳による勝利。
三段落ちも多用して、本当に基本に忠実な話作りでした。
友情、努力、勝利も素人作家らしく、物語に絡めて行きました。
少年漫画ではありませんが、友情、努力、勝利は必要だと思います。読んでて楽しいですから。
そんな素人臭さ満載の、基本に忠実な下ネタ小説。自分では会心の出来でしたが、評判はイマイチ。本当に残念です。
この小説を執筆中、何度も筆を折ろうと思いました。第6話の益美の三段落ちも1人で大爆笑し、ここで終わらせてしまえば楽だと…。
でも、それだとショクシュ子の活躍が、読者に伝わりません。
最後まで書き続けなければと、一年かけての執筆。結果は散々でしたが、いい勉強になりました。
途中、書籍化したら絵師さんは…などと考えてた時期があり、そこで猛虎拳のトランスが登場。
どこかで見たようなキャラですが、某ダークネス漫画から影響されてます。
この絵師さんが描く触手拳…読んでみたいと本気で思います。叶わぬ夢ですが。
夢で終わらせるには何とも惜しいですが、人気も知名度もありませんので仕方ありません。集○社でのデビューは諦めましたし!
せめて、ここを読んでくれた読者の皆様方が、妄想の世界でだけでも触手拳のコミカライズを御堪能をしてもらえれば幸いです。
色々と四苦八苦しながら、最終話まで漕ぎ着けたのは年末年始の連休の最終日。
折角、ここまで書けたのだからと徹夜で執筆を。んで、ここで思わぬ展開に。
最終話、オークキング拳は奥義の無い象形拳だから、伸び代があると。
そう言って皆で仲良く敵陣に突入して、綺麗に終わらせる予定でした。
綺麗に纏めて、エピローグにて触手拳は最強の格闘技にあらずと、こうなる流れでしたが蓋を開けてみたら…まさかの肉便器拳。
何故、こうなってしまったのでしょうか?綺麗に纏める予定が、考えてもいなかった肉便器拳オチ。
推測するに、徹夜で書いてたのが原因だと思います。よく漫画家が締め切り間近だと良いアイディアが浮かぶとか言いますが、多分それだと思います。
徹夜や締め切りとかで作家の精神が追い詰められ、キャラクターの自我が作家の精神を凌駕して一人歩き。
それが良い作品になるのではと、推測するに至りました。
最終話は僕とショクシュ子が必死に綺麗に纏め様としてるのに、詡王が暴走して結局、肉便器オチに。
自分が考えてたオチよりも面白かったから修正はしませんでしたが、キャラクターの力とは本当に凄いと改めさせて頂きました。
しかし…肉便器の動きを取り入れた象形拳、肉便器拳とは一体どんな動きなのでしょうか?
是非ともコミカライズにて、その見事なまでの動きを披露して貰いたいところです。
それでは、次回作でまたお会いしましょう!