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いじめ

作者: 齋裕有

最近、みんな私を無視する

クラスで誰一人私と話をしない

給食さえ与えてもらえない

きっかけさえ教えてくれない

だって誰も話してくれないから


今日は机に菊の花が置いてあった

こんな非現実的なことってあるものなのか

少しでも抵抗したくて、何をしていいのかわからなくて、一日中菊の花をぼんやりと見ていた


1週間後、机がなくなっていた


家族も私を無視するようになった


何のために生きて、何のためにしぬのかさえわからなくなった私は、学校の屋上で夕日を見つめていた

外を見たって何も見えない

私が見たいものなんて何も見えてこなかった


もう私は疲れてしまった

靴をぬぎ、フェンスを越えて私は落ちた

生きているのか確認するために


落ちても私はしななかった


ふと視界に入ってきたのは、花束だった

花束と言っても草むらからとってきたような花を新聞でくるんでる程度のものが数個ころがっていた

《齋○由利○ちゃんお元気で》


これでやっと謎が解けた、私はやっぱり、もうしんでいたんだ

だから皆私に話しかけなかったのか

成仏せずに教室に残っていただけだったのか

今までの無視地獄もそう考えると納得がいくもの

とても清々しい気持ちになった


だけど、しんでるはずなのに、こんなに痛みがあるのはなぜだろう


彼女は静かに目をつぶった




彼女は病院に運ばれたが、次の日に本当に亡くなってしまった





数日後、彼女が無視され続けていた教室では、彼女が亡くなったからと言って何も変わることのない生活をしている

「みんなおかしいよ!イジメってここまでやっていいの?しんじゃったんだよ?!」

勇気ある女の子が皆に抗議をした


次の日、彼女の机には菊の花が置いてあった



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― 新着の感想 ―
[気になる点]  途中いきなり三人称視点に変わったので一瞬混乱しました。最初から一人称っぽい三人称で良かったのでは? それか、三人称視点に変わる時にもう少し改行すると分かりやすいかもしれません。レイア…
2014/06/25 00:27 退会済み
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