さようなら
初投稿。悲しみを越えるために。
例えば一筋の大きな川が
いくつもの支流に分たれて
細緻に流れていくのだとして
重なっていたはずの二人の道の
分岐点は何処だったのだろう
掛け合った言の葉は命の重みを伴い
温かさとともに寄り添い合ったのに
あの頃の、照らすような眩しさの
心に響いた声が、時の果てへと遠ざかる
私たちを取り巻くものは多様で
川面に映る影を掴めないのと同じだ
その波にさらわれてたどり着いたのは
悲哀に満ちた暗闇と、止まない雨
別れはいつも唐突、だなんて
嘘を重ねなくても分かる、だって
何よりも特別だったあなた、だから
分たれた道が、一つに戻ることはないように
離れてしまった手が、再び触れることはなく
さよならと振った手が、帰路を振り返ることはない
「さようなら」
だからあなたも
「さようなら」
ご覧いただきありがとうございました。




