プロローグ
淡く白い光の中に俺は女性に話しかけられた。「この世界を守ってください。」
その女性が囁くように俺に話しかける。「え、俺が、この世界を?まってくれ!教えてくれよ」
意識が遠くなる。
ジリリリリ!!目覚まし時計の音で目が覚める。とても大事な夢を見ていた気がするが思い出そうにも
頭に霧がかかったみたいに思い出せない。
「まぁ、いいか。思い出せないんなら大事なことじゃないだろうし。」起き上がって時計を見ると目覚ましの時刻より30分も遅い。二度寝をしたようだ。そして遅刻寸前だということに気がついた。
「一時限目は急げば間に合いそうだな・・・」そうして少し遅い朝ごはんを済ませ俺は少し急いで学園に向かった。
あぁ自己紹介がまだだったな俺の名前は天宮リク。魔法学園の二年生17歳だ。親が大魔法使いで俺は魔法が使えるはずなのだがどういうわけか魔法が使えない。
「まぁ考えてもしょうがない。それよりも、遅刻は回避しないとな」そうして俺は歩き出した。学園につくと校門の前に女の子が立っている。しばらく俺は遅刻寸前ということを忘れその女の子に見とれていたのかもしれない。
「あの、すいません。ここは魔法学園であってますか?」綺麗な声だな・・・
「え、あぁ・・・うん、ここが魔法学園だけど、転校生?」
「はい。ニーナ・ルーネイトといいます。今日転校してきたばかりだけどよろしくお願いしますね。」
まだこの時の俺はいつもの平凡な生活が激変することを全く予測もしなかった。