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Cafeサージ  作者: repos
2/2

Story2

「マビー!ただいまー!」


電話から数日後…アーチが戻ってきました。

マビアとアーチが会うのは半年振りでした。


「おかえりーアーチ!」


「あっ…この香り。もしかしてカルボナーラを

 作ってくれたの?」


「さすがね。何を作ろうかって迷ったんだけど…

 アーチは帰って来ると、必ずコレ食べたいって

 言うでしょ?」


「そうそう!それとミルフィーユ!」


「もちろん作ってあるよ。デザートの時にね」


それから2人は、マビアのお気に入りのバルコニーでアーチの土産話で盛り上がりながら、心行くまで食事とデザートを楽しみました。


「今日は、お店を休ませてしまってゴメンね」


「いいの、いいの。久々に帰ってきたんだもの。

 ゆっくり旅の話も聞かせてほしいわ。それに

 例のライブの件も話したかったしね」


「うん、ありがとう。ところで今夜…

 泊まっても…いいかな?」


「今夜と言わずユックリしていって。しばらく

 こっちにいられるんでしょ?」


「うん。このライブの仕事が終わるまで

 いるつもり。最後まで見届けたいしね。

 それじゃあ、お言葉に甘えて…しばらく

 お世話になります」


こうしてアーチはライブが終わるまで、マビアと

生活することになりました。


そして、3日後…。


改めて、コトハさんが依頼にやって来ました。


「いらっしゃい、コトハさん。こちらが

 今回のライブをプロデュースしてくれる

 アーチよ。そして…この方がライブを

 依頼してくれたパン屋のコトハさん」


「初めましてコトハです。お会い出来て

 嬉しいわ。」


「Hi!アーチでいいわよ。私もコトハって

 呼ばせてね。楽しいライブにしましょ」


「私も、コレからはコトハって呼ぶわね。

 私の事もマビーって呼んでね」


「アーチに、マビーね…私も嬉しいわ。

 こちらこそ、ヨロシクお願いします」


「さて、お互いに挨拶も済んだ事だし…

 2人が打ち合わせをしている間、私は

 お茶を用意するわね。アーチはコーヒーの

 モカでミルク付きなんだけど…コトハは

 ブラックで良いのかしら?」


「ありがとう、OKよ。私もパンを

 焼いてきたわ。良かったら…」


「嬉しい!コトハのパンは美味しいって、

 マビーがいつも話していたから、

 食べてみたかったの」


マビアの淹れたコーヒーと、コトハの持ってきてくれたパンで3人の距離は一気に縮まり、打ち合わせも順調に進んでいきました。


「コトハは今回、ギターの弾き語り

 ライブを希望しているのよね?」


「そうなの。ライブなんて初めてだから

 色々教えて欲しいなと思って」


「任せて。いくつかプランがあるの。

 コトハの希望を取り入れながら

 進めていくわね」


アーチは今までの経験を踏まえて、コトハに様々な

提案をしていきました。


そして打ち合わせが終わり…。


「マビーごちそう様。アーチ今日は

 本当に色々ありがとう。当日が楽しみに

 なって来た!私も練習を頑張らなくちゃ!

 それじゃあ、また連絡するわね。バーイ」


「2人とも、お疲れ様。コトハ、パンも

 ありがとう。またね。」


「コトハ、次回はステージでも打ち合わせ

 しよう!後は私に任せて。Ciao!」


コトハが帰った後…早速アーチはステージの

構想を考え始めました。


「アーチ、お疲れ様…今回はいつになく

 凝った演出にするのね」


「コトハのステージデビューだからね…

 思い出に残るものにしたいじゃない。

 それに今回の旅では色々なステージを

 見て来たから、この経験を活かして

 みたいのよ」


「それは楽しみね。私も料理を頑張るわ」


「ヨロシクね。このライブ絶対に成功させるわ。

 みんなで思いっきり楽しみましょ!」


こうしてライブを3ヶ月後に決めた3人は本番に向けて順調に準備を進めていきました。ライブ自体も久しぶりの開催なので、予想以上にチケットが売れてSOLD OUTとなりました。


そして夏の終わりの9月初め。

いよいよライブ当日となりました…。


マビーとオーシャは料理の準備に大忙しでした。アーチも最終調整をしていました。リハーサルを終えたコトハも、初ステージにドキドキしながら最後まで練習を続けていました。


そして、いよいよ本番…。


ライブハウスの大きな窓からキレイな夕陽が見える中、コトハのギターの音色が静かに鳴り響いていました。


ライブも中盤になった頃…。


コトハのご主人が静かにライブハウスに入って来ました。


                次に続く…


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