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21/22

21:コスモス

 その日、とうとうタイムリミットがきた。

 晴秋の誕生日。


 二人で落ち葉の中を歩く。


 下校する道のりで、コスモス畑を見つけた。

 そこにだけ群生するコスモス。風に揺られて夕陽に照らされる。


「…綺麗だな」

 晴秋はどこか遠くを見た。

「うん」

 オレは頷いて、晴秋の手を握る。


 大の高校生二人して、手を繋いでぶらぶらとしながら帰る。

 きっと、今しか感じられない感情が湧いてきた。


「好きだよ」


 オレはその言葉を口にする。

 何回言っても足りないその気持ちを。

 まるでラブソングを口ずさむように、オレはきっとこいつに何回も言うだろう。

 


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