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18/22

18:光

 いきなり部屋のドアが開けられ、俺は驚く。

「…晴秋!」

 雨に降られたんだろうか。夏生は全身ずぶ濡れのまま俺に駆け寄る。

「どうしたんだよ、それ…」

「これ…」

 夏生は手にしたレジ袋から、たくさんのパッケージを床にばら撒いた。

「…コスモス…の種子?」

「まだ、間に合う!」

 夏生はとても切羽詰まった声でそのパッケージの一つを取り上げる。

「この品種は短い期間でも咲く。まだ、間に合う。お前の誕生日まで」

 俺はその差し出されたパッケージを受け取った。

「…俺のために…?」

「そうだよ、何か悪いかよ」

「悪くない…」

 俺の視界がぼやける。

「悪くない、よ…」

 俺は我慢できなくなって、ずぶ濡れの夏生を抱きしめる。

 ひやり、とした体温…でも、確かに感じる熱が力強い。

 俺はもっとぎゅっと夏生を抱きしめた。

「…気づいたんだ。俺は、お前のことが…夏生が、好きだ」

 それを聞いて、夏生はもっと強く抱きしめてくる。

「こっちの、セリフだっつの…」

 夏生は声を詰まらせた。

 俺は一度、夏生を引き離してその瞳を見つめた。

 その距離は、無意識に近づいていく。


 俺の唇と、夏生のそれが重なった。


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