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別の世界ではただの日常です

同じ人

作者: 茅野榛人
掲載日:2023/09/30

 最近登校している時に、僕と同じ髪型、服装をしている人を良く見かける。

 毎回気のせいだと思っていたが、考えてみれば、外出する日に一回は必ずと言って良い程、格好が同じ人を見かけている。

 これは本当に偶然が何度も重なっているだけなのだろうか?


 盛大に遅刻した。

 慌てて支度を済ませて、両親に顔を見せる。

「おはよ! ごめんやばいわ……」

 両親は、やけに驚いていた。

「どうしたんだよ? 何で帰って来たんだ?」

「え?」

「何やってるのよ! 早く行きなさい! 何で引き返してきたのよもう……」

「え……どういう事!」


 高校から帰って来た後、両親とゆっくり話を聞いてみた所、どうやら僕は一度起きて来て、朝食も食べて家を出たらしいのだが、その後再び僕が起きて来た、と言う事があり、今日の朝はあれ程驚いていたらしい。

 俄かには信じがたい話だ。

 しかし僕はこの話と、最近見かける僕と同じ格好の人とを結び付けてしまい、両親から聞いた話に信憑性があると思い始めている。

 今日も登校している時に見かけた。

 思い始めているが、普通、僕と同じ格好をしたからと言って、人生を乗っ取れるとは到底思えない。

 なんてったって顔が違えば一発で別人だとバレる。

 しかし偶然にしては出来過ぎているような気がしてならない。

 まるで、僕が二人いるみたいだ。


「自分と全く同じ顔の人物を見かける人が急増しております」

 今日の朝、ニュースを見ようとテレビをつけたらこのニュースがやっていた。

 どうやら最近、自分と同じ格好をして、更に自分と同じ顔をしている人物を見たと言う人が急増しているとの事。

 これだ、恐らく僕もこれだ。

 と言う事はあの日の朝、僕と瓜二つの人物が、家にいた……。


 自分と全く同じ格好、同じ顔をしている人物が、知らぬ間に様々な行動を取り、様々なトラブルが発生し始めたと言う声が急増し始め、早速政府が動き始めた。

 明日から、国民の分身を拘束し始めるとの事。

 しかしインターネットにあった情報だと、分身は、指紋やDNA等は本物と全て同じで、科学的に見分ける方法が無いらしく、確実に本物と分身を見分ける方法はまだ見つかっていないらしい。

 そんな中、分身の拘束なんか始めたら、間違い無く分身と間違えて、本物を拘束してしまうなんて事が必ず起きてしまう。

 本物と分身を見分ける確実な方法が見つからない限り、そのような事は起き続けてしまうであろう。

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