ヘルハイム
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
「閉鎖されちゃったねぇ。僕の旅行はこれまでかな。」
死人の王シリスの諦めたような言葉に、付き添っていたペルネは、申し訳なさそうに頭を垂れた。
二人はここに来るまでの間に、医師を騙り、多くの病人に触れて、仲間を増やしてきた。
見かけ上は、シリスが触れることにより一時的に誰もが元気を取り戻すので、多くの一般市民は、彼を聖者として崇め、かなりの地位にある者までが、その毒牙に捕えられていた。
二人は古王国の国境から、王都より離れるように南寄りの進路を取り、海岸沿いの都市や街、村を回って、仲間や信者を増やしていたが、ケビアスの提言により、国境には巨大な壁が築かれ、出国の際には厳重な身体検査が行われていた為、強引に突破すれば、現在の最強戦力と言われる人族の軍と事を構えることになるため、シリスは時期尚早と判断し、エルフ王国の王都へと進路を取った。
魔臓を残された者は、グールの中でも上位種であり、食事として生の肉、人肉を食べる以外は、知恵もあり、力も強く、再生力が強い為、生物としてはこれまでのエルフや人族よりも上位の存在であるとも言えたが、繁殖能力はなく、仲間を増やす為には自分の細胞を他者に感染させる必要があり、感染させられた者は、突然変異とかなければ、親よりもその能力は劣化する為に、死人の王シリスの手によりグール化した者は、死人の国では自然と支配者階級に属することとなり、上位となればなるほど、王への忠誠はより強固なものとなるピラミッド型の社会構造が出来上がっていった。
エルフ王国の各都市に国外への避難命令が発せられても、王国南部の諸都市がその命令に従うことはなく、一部の市民が避難を試みて反乱を起こしても、周囲のグールにより反乱軍市民は直に感染させらることで鎮圧されていった。
エルフ王国の東部と西部の住民達は、サリテューユ王の指示に従い、他国へと移住し、北部の旧王国の住民の殆どは、最北端の孤島へと移住し、南部の住民の殆どはグール化して、王都周辺に集まった。
こうして、子供のいない死者の王国ヘルハイムが誕生した。
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「シリス様、ご相談があります。」
ヘルハイムの王都にある旧スルト城の王の間にて、ペルネが王への陳情書の内容について、シリス王に意見を求めていた。
「なんだい?キミが僕に意見を求めるなんて珍しいね。」
「はい、今後発生すると思われる食糧問題について、シリス様のお考えをお聞かせ願いたく思います。」
シリスは、そのペルネの質問が意外だったのか、当たり前のように応えた。
「そんなのは、今までと同じで良いよ。」
「はい?申し訳ありません。愚鈍な私めに答えをお聞かせ頂くと有り難いです。」
「人間は、肉が食べたかったらとうするの?」
「狩りに出ますが、国内にはグール化していないエルフや人族は少なく、直に狩り尽くしてしまうと思われます。」
「人間は他にもしてることがあるだろ?」
ペルネは何も答えが思い浮かばず、申し訳無さで涙が溢れてきた。
「おいおい、僕は何もキミを泣かす為にこんな質問をしている理由ではないよ。よく考えてごらん。」
「牧場とかですか?しかし、牛や豚の動物の肉では国民の希望に答えられません。」
その答えを聞いたシリスは、ニヤリと口角をあげた。
「ほら、答えはもう出てるじゃん。牛や豚の代わりに、人間や獣人を育てれば良いんだよ。やり方は牛や豚と一緒さ。牛や豚は自分の餌を育てられないけど、人間や獣人は、餌を自分で育てることができるから、もっと楽に増やすことができるかもね。エルフは繁殖能力低いから、牧場には向いてないから、さっさと食べてしまえば良いんじゃないかな。骨しか残さなければ、グールやゾンビにならないし、スケルトンは食糧必要ないからね。」
その答えを受け取ったペルネは、まだ自分の価値観がエルフであった頃のものから脱却していないことに気付いた。
「ありがとうございます。目から鱗が取れました。早速、人間狩り、獣人狩りの部隊を派遣したいと思います。」
「牧場にする村は、東部だと他国に近いから、逃亡を諦めさせる為に、西部か北部の村を利用すれば良いと思うよ。そうそう、人間にしても獣人にしても、成長速度は遅いから、味は落ちるけどオークの牧場も忘れずに作るようにね。」
「了解しました。早速手配させて頂きます。」
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