死の国
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
「クソ親父が、せっかく息子が帰ってきてやったというのに、こんな屋敷に閉じ込めやがって。しかも、せっかくあのクソ領主の所からヘクってきた宝石まで一つ残らず取り上げやがって、何様のつもりだ!」
スミイルは、自宅敷地内にあるゲストハウスの一室に閉じ込められていた。手当たり次第に家具を投げつけ、散々物に当たった後はメイドに食事の支度を命じていた。
「あの不気味な男やデュラハンには驚いたが、結局何もできずに姿を消したということは、俺の持つ力に恐れをなしたということだろうな。」
そんな自意識過剰な言葉を吐きながらテーブルについて食事を開始したが、どの料理を口にしても、まるで紙を食べているように味がせず、唯一ステーキだけが僅かに味を感じた。
「なんだ!なんだ!このクソ不味い料理は、私はヤギじゃないぞ!もっとしっかりと味付けろ!この肉も焼きすぎなんだよ!もっと焼き加減を工夫しろ!レアの意味が判ってるのか!焼き直せ!」
そう言われたメイドは仕方なく料理をキッチンワゴンへと戻し、料理長の元へと運んだ。
「どうしたんだ。あの味音痴のクズ嫡男がまた文句言ったか?」
「ハイ、お肉が焼きすぎらしいです。」
「はぁっ?この肉は表面軽く炙っただけのブルーレアだぞ。中はほとんど生だぞ。これ以上焼かないってんなら、もっと生に近いブルーつまりローってことだぞ..そうだなこれ持ってけ。」
そう言って、料理長は生肉を切り落としたものをそのまま皿に盛り、付け合わせの野菜を並べた。
「これを持ってけ。」
「えっ?これって生ですよね。」
「あの味音痴には、これがご馳走になるかもよ。」
そんな会話を交わした後、メイドが運んだ料理をスミイルは美味しそうに食べ始め、次第に顔が紅潮し、口から涎を垂れ流し始めると、最初はナイフとフォークを使って食べていたのが、手づかみで食べるようになり、顔中が血だらけになっているにも関わらず、夢中で食事を続けていた。
メイドは、その場にいることに耐えることができずにその場を離れた。
ーーーー
それから三日程が過ぎた晩に、暗闇に女性の悲鳴が響き渡り、屋敷は瞬く間に喧騒に包まれた。
「どうした!何があった?」
執事長が夜番のメイドに話しかけると、彼女は困ったような顔をして応えた。
「まだ十分な確認ができておりませんが、悲鳴は二階のスミイル様の部屋から聞こえたようです。今は警備の方に向かって頂いております。」
「また悪い癖が出たということですか?困ったものです。」
「「ギャァァァァ!」」
二階から、今度は男の野太い悲鳴が聞こえてきて、即座に只事ではないと判断した執事長は、本館に居るであろう宮廷魔導士長のヤジスルへと伝令を飛ばし、自らは屋敷中の警備を集めて、スミイルの部屋へと向かった。
ドアを大きく開け放った執事長が見たのは、 部屋中が血塗れになるほどの夥しい血液と、まるで巨大な獣に首を半分ほど噛み千切られた上に、腹部を服ごと大きく抉られ、右腕と左脚を失って倒れているメイドの姿と、首から血を噴き出しながら転げ回っている警備兵と、首を引き千切られたように失い、ズタズタになった切断面からダラダラと血を流し続けている警備兵だった。
そして、目の前には血だらけになりながら、右手と左手にメイドの手と脚を持ち、大きな牙を生やした血塗れの巨大な口で、それを咀嚼しているスミイルの姿だった。
血まみれの顔の中で、真っ赤な瞳をギラギラと輝かせ、執事長達の姿を見ると、新しい獲物を見つけたとでもいうように、その広角をニシャリと上げて、手に持っていたメイドの手足を執事長達の方へと投げつけると、数メートルほどの距離を一挙に跳躍し襲いかかった。
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