復活
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
あまりの恐怖に、スミイルの股間はぐっしょりと濡れ、地面に染みが広がった。
今のスミイルには、単独でデュラハンを倒せるだけの能力はなく、ただただ這いつくばって逃げることしかできずに、必死に手足を動かしていたが、その背中から大きな槍が撃ち込まれ、大地に縫い付けられた。
「ギャァァァァ!」
その絶叫が森へと響き渡り、驚いたように梢から鳥が飛び立っていく、自分がなかなか死なないことを不思議に思い、スミイルが恐る恐る振り返ると、デュラハンの隣に黒衣を纏ったヒョロっとした痩せた大柄な男が立っているのに気付いた。
「この男が、私を解放したのですか?エルフの割には小さな魔臓ですね。こんな下っ端に解放されるなんて、私のプライドが許しませんね。」
男のセリフに、こんな時でもスミイルのエリート意識は健在で、すかさずその言葉に反論した。
「私の父は、現在の宮廷魔導士長だぞ。私はその後継者だぞ!訂正しろ!」
「こいつは馬鹿ですか。それが一体何なんだと言われて言い返せるのか?それとも、自分を使って、潜在能力の高い連中を誘き寄せろという策を提案しているのか?全く意味不明なんだが。」
スミイルの語る言葉が全く理解できず、暫く頭を捻っていた男は、良い案を思いついたというように、右拳で左掌を軽く叩いてから、一気にスミイルの魔臓を吸収した。
男は、倒れているスミイルに魔法陣を埋め込むと、デュラハンと共にその場を去っていった。
ーーーー
「御主人様、あの男は配下に加えなくても良かったのですか?」
デュラハンの手にした長い金髪を後ろで束ねた女性の口が開いて、隣の真っ黒いローブを羽織ったミイラのような男に尋ねた。
「あの男は、貴女と違い配下に加える価値もありません。ただ、本来ならグール止まりで、仲間を増やす役割だけで意思など持たせませんが、あえて自我を残せは、自分がグールだとも気づかす、父の元へ、王城へと連れて行かれるでしょう。あの男に欲望をコントロールできる力などありませんから、後は本能に任せて仲間を増やしてもらいましょう。」
「なるほど、馬鹿も使いようと云うわけですね。」
「その通りです。それでは私達は、せっかくエルフ王国に連れて来て頂いたのだから、ゆっくりと力を集めさせて頂きましょう。ただ、街に行くにはあなたのその格好は人目を集めますね。こうしてみましょうか。」
男より放たれた赤黒い光が、デュラハンに降り注ぐと、そこには鎧を身に纏った一人の女性が立っていた。
「こ、これは?」
「変化の術です。戦闘時には直ちに元のデュラハンの姿に戻りますが、平時は鎧を着用した女性騎士の姿で過ごせます。問題ありますか?」
「と、とんでもありません!そのお心遣いときめ細やかなご配慮に心より感謝させて頂きます。」
「それでは、私も人の姿を騙りましょうか。」
その言葉と同時に、男の身体は同じような赤黒い光に包まれ、骨に薄く硬い皮膚が貼り付いただけだった骸骨のような顔は、少し色白のふっくらした少年のような顔になり、スキンヘッドだった頭には暗赤色のややウェーブの掛かった髪が生え、ミイラのようだった大柄な身体は、少し痩せ型の十歳ほどの体躯へと縮んでいた。
「さて、久しぶりの街ですね。十分に楽しませて頂きましょうか。これからの貴女の呼び名はペルネです。私のことはシリスと呼んで下さい。さぁ、行きましょうか。」
手前に少年を乗せて、女性騎士が駆る馬がゆっくりと街の中へと歩を進めていった。
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