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【第一部完結】アストレア〜Astraea〜神々の見棄てた大地  作者: 紫兎★
とある家族の異世界転生
88/200

プロローグ5

投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。

よろしくお願い致します。

「無事にお別れの会も終えることができたね。」


後ろの席に座り、母親のお骨を抱える娘が前方の二人に声をかけ、運転席に座る父親と助手席に座る息子が、それに声を発することもなく頷いて答えを返した。


三人の頬には涙の跡がくっきりと残っており、母とのつらい別れを終えたばかりだということが一目で判別できた。


ーーー

「あぁあ、面倒くさいなぁ。なんで僕がこんなことをしないといけないんだよ。地球で死んだ魂は、地球で輪廻転生すれば良いんだよ。『三人の家族が死ぬ時まで見張り続けて、死んだらアストレア?とかいう世界へと連れて行け。』そんなの苦行というしかないよね。こっちのちょっとした都合で、別の魂を回収してしまった罰にしては重すぎるよね。魔素もないこの世界だと魔臓も成長しないし、苦行でしかないんだけど。」


大きな交差点で停車している三人の乗った車を天上から俯瞰しながら、たくさんの羽を背中に背負った一人の天使が愚痴っていた。彼の言葉からは創造神より自分に下された指示にかなりの不満を感じ取ることができた。そんな彼の目に、その交差点に向かって、少しフラフラしながら走ってくる車が目に止まった。運転しているのがかなり高齢の紳士であることを確認すると、彼の薄い唇で構成された口角が醜く歪んだ。


「これはジャストタイミングというヤツでないかい。あの車運転するのは、交差点で止まることなく加速して、周囲の車を巻き込みながら交差点内に侵入して、青信号で進んでいるトレーラーや大型トラックに側方から追突されて死亡する老人だよね。少し方向をイジってあげれは、あの三人の乗る車に追突するから、少しブレーキを細工するだけで、巻き添え食らうよね。完璧でないかい。」


そんなことを言いながら、老人の車を誘導して、彼は三人の乗る車に追突させた。


弾みで老人の車は停車し、ブレーキを壊された彼らの車は代わりに交差点内に押し出され、右から来た大型トレーラに衝突されて対向車線へと押し出され、直進してきた大型トラックとタンクローリーと正面衝突する形となり、直後に爆発炎上した。


もちろん、彼ら三人に生き残る術はなかった。


「よっしゃあ!大成....」


大騒ぎする天使の頭を、老人が振り回した大きな杖が張り飛ばした。


「お前は、何を考えている!彼らの寿命がどれだけ残されているか知らないはずがないだろ!お前は天使失格じゃ!もう一度考える力もないミジンコからやり直せ!」


老人の声に、天使はあっという間に消失し、そこには光り輝く宝玉のみが残された。


「あのクソと呼ぶのも憚れる天使でも、これだけの神力を貯めておるということが儂には到底信じられん。徳を積んだ魂の神力を不正に取得するなどせねば、これだけの宝玉は誕生せんはずじゃ....最近の神界の堕落は目に余るの。こんなことを目にした以上、輪廻転生を司る霊魂管理局を調べる必要も出てくるかもしれんな。面倒くさいことになったのう。」


そんなことを語る老人の所に、三つの霊魂が漂ってきた。


「どれも濁りの少ない魂ではないか、このままあと数度転生を繰り返せば、この神の流刑地である地球でも、そう遠くない未来に神性を取り戻し、天上にまで到達しうる可能性が高いのは明らかじゃったのに....できるなら、この世界での転生を選んでほしいが、約束じゃから仕方がないのぉ。あと、これは儂からの詫びの証じゃ。」


そう言うと、老人は天使の残した宝玉を三つに割り、それぞれを浮遊する三つの魂を自分の手元に手繰り寄せ、それと融合させた。


「地球と違い魔法が当たり前のようにある通常の世界だと聞いておるでの。これは先達からの(ささ)やかな餞別とでも思って受け取ってくれ。」


浮遊する三つの霊魂は、老人の言葉に応えるようにチカチカと明滅すると、やがて、何もない空間に吸い込まれるように消えていった。


「何れを選択するにせよ、幸せになるのじゃぞ。」

最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。

何分にも素人連合でございますので、御評価頂けますと、今後の励みになります。是非とも最下部に設定されている☆☆☆☆☆でご評価頂けると有り難いです。

よろしくお願い致します。

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