プロローグ4
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
それから私は気合いを入れまくって、一日半頑張ったけど、弱った心臓は時々止まり始め、その度に何度も動かしたけど、それにも限界がきたみたいで、再び心肺蘇生の処置が取られた。
それでも何とか心臓の動きは再開したけど、これまでみたいに直ぐに心臓が動くことが少なくなり、心臓の止まっている時間は、少しずつ長くなっていった。
それでも五度の蘇生に耐えていた私の耳に、いつもの家族の声が聞こえてきた。
「ママちゃん、待たせたね。私らの為にありがとね。本当にありがと。パパは、ママと結婚できて、本当に幸せだったよ。ずっと隣にいるって約束したのに、守れなくてごめんね。」
「ママ、ママ、来たよ。一人にさせてごめんね。怒らないでね。」
「ママ!ガンバれ!みんな居るよ。みんな側にいるからガンバれ!」
私の頬をパパの両手が挟み、右頬に熱い雫が落ちてきた。
左腕を掴む娘の手が、小さくプルプルと震え、ポタポタと雫が落ちてくる。
右手を擦る息子の大きな手が、戸惑うような動きで腕をさすり、優しく私の手を握る。一人だけ冷静を装って涙を流すまいとしている強気の言葉だけど、私はあなたが一番ダメージ受けてるの判ってるからね。ホントに甘ちゃんなんだから。
みんな大好きだよ。
喋りたいのに、口から入っている管が邪魔をして言葉にできない。
「パパ!ママが何か喋りたがってる!舌を必死に動かしてる。」
その舌の動きに気づいた娘の声が聞こえる。さすが私の娘だ。よく気がついてくれたね。
「ママ、苦しいのか?その管邪魔だよね。抜きたいよね。」
パパ、ハズレだよ。私はね、みんなにお礼を言いたいんだよ。苦しいのかどうかなんて、今は全く判らないんだよ。私はね、みんなと話ししたいんだよ。
そんなことを考えながら、必死に身体を動かそうとしたが、私の身体は全く思うように動かなかった。
それでも、薬や蘇生措置が中止になってからでも、私の心臓は一時間半も頑張ってくれ、私は家族の優しい言葉をこれでもかというくらいたくさん聞くことができた。
病院も、この前の私達家族の煩さを気にしていたからなのか、私を個室に移してくれていたので、私の最後の鼓動が止まってからも、家族だけの時間を十分に作ってくれたのは有り難かった。
心臓が停止すると、私は徐々に身体がフワフワと浮き始め、前のように家族に囲まれた自分の身体を上空から見下ろす形となった。
もっと一緒にいたかった。
一緒に美味しいもの食べたり、ティズニー行ったり、お伊勢さん行ったり、もっともっとたくさんの時間を過ごしたかった。
ごめんね。私がもっと元気だったら、みんなに迷惑をかけることもなかった…
「ママ.... 一人で逝くなよ。ずっと隣に居るって約束したじゃん…」
パパ、そんなことを言わないでよ。私だって逝きたくなかったよ。
「ママ、ママ....寂しいよ。いつも隣にいたのに、これから私はどうすれば良いのよ。」
私も離れたくないよ。あなたとはいろんな所に出かけて、美味しいもの食べたり、綺麗なもの見たり、本当にたくさんの一緒の時間を過ごしたけど、これからも今までみたいにもっともっと一緒にいたかったよ。
「ママ、これからは、なんの制限もなくなるよ。全くの自由だからね。好きなことがいっぱいできるからね。」
その気持ちは有り難いけど違うからね。私はね、みんなと一緒に生きていたいんだ。一緒の時間を過ごしたかったんだ。特にあんたのことは心配なんだよ。強気で見た目も逞しいけど、内心は優しくて甘ちゃんだから、私が居なくなったらどうなっちゃうんだろうって心配なんだよ。
家族を見ながら、そんなことを考えていたら、目の前が急にボヤーっと白くなってきた。
あぁあ、もうこれで最後なのかな。みんなごめんね。本当にありがとうね。
最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。
何分にも素人連合でございますので、御評価頂けますと、今後の励みになります。是非とも最下部に設定されている☆☆☆☆☆でご評価頂けると有り難いです。
よろしくお願い致します。




