プロローグ3
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
次に私が意識を取り戻した時、私の目の前には、横たわって胸を曝け出した私がいた。
私の周りにたくさんのスタッフが集まり、胸部に心肺蘇生の為の自動心肺蘇生機がデデーンと備え付けられ、心臓が止まる度に、薬の投与と機械を作動させる作業が行われていた。
「家族への連絡はどうなっている?」
「既に連絡して、こちらへ向かって貰っている最中です。三十分以内には到着するはずです。」
「それまでは何としてでももたせるぞ!アドレナリン投与と蘇生機はフル稼働させろ。それと、夫はドクターなんだろ?俺が説明するから、来たら連絡くれ。」
その部屋の責任者と思われる医師が、大きな声でスタッフに指示を出していた。
「夫や家族の方は、患者の病態をお前らよりはるかに把握してるぞ。最初のムンテラでも窒息ですとムンテラされて、それは絶対にありえないと断言してたみたいだし、今月始めにかかりつけで心エコーやCT撮ってるから、そのデータを至急に送ってもらえるように手配もしてたから、最初から心臓や肺のトラブルを想定してたはずだ。下手したら訴訟問題になるぞ。」
そんなことを喋る医師を見ながら、『そうだよ!うちの家族はスゴイんだからね。』と少し鼻を高くする私だったけど、これはどういうことなんだろう?
これが俗に言われる幽体離脱という状況なんだろうか?私本体は心臓が止まって死にかけていて、身体に留まれなかった私という魂が追い出された状況なんだろうか?よく判らない。
「家族の方がみえました。」
「判った。すぐ行く。説明室に案内しておいてくれ。」
えっ?みんな来たの?
付いていこうとした私は、カクンと紐で引っ張られるように動きを止められた。よく見ると、私の胸から出た白いモヤッとした紐状のものが私本体に繋がっていて、それに引き止められたみたいだった。
えー、それはない。私が一番家族に会いたいんだからね。会わせてよ。会いたいんだよ。思いっきり身体を動かそうとしても、全く思い通りにならず、そうこうしているうちに、夫と子供達が部屋へと入ってきて、私本体の姿を見て、顔色を変えていた。
目は真っ赤に充血してて、涙の跡がいっぱい顔に残っていて、さっきまで大泣きしていたのが一目瞭然だった。
目の前で機械が外され、家族がベッドの両サイドに展開し、身体や腕を優しく擦りながら、必死に呼びかけているのを見ていると、私は知らないうちに本体の中に戻っていた。
家族の声に応えて、何とか身体を動かそうとしても、身体は全く思うようにならなかったが、子供達や夫にはそれが判ったみたいで、少し私が身体をピクッとさせたり、目を少し動かしただけで、
「ママちゃん!そばにいるよ。そばにいるからね。逝っちゃダメだよ!ガンバってるのは充分判ってるけど、お願いだから帰ってきて!」
「ママ、ママ!ここにいるよ。目を開けて!私を置いてかないで!」
「ママ!判るか?みんなそばにいるからね。ガンバれ!またティズニー行くんだろ?美味しいものをたくさん食べるんだろ?」
などという大合唱が返ってくる。頑張らずにはいられなかった。まだまだ死ねない。こんな家族を残してなんかいけない。私は必死になって身体に鞭をいれていた。
そんな時間が三時間ほど過ぎた頃に、もう私を諦めていた医長らしき医師が、
「奇蹟的に状態が落ち着いたようなので、一旦お帰りしてもらっても良いですか?」
などと家族に説明していた。その救命病棟には他にも何人かの患者が入院しており、騒がしい私達家族を置いておくわけにはいかないと判断したのだと思われた。
しばらく子供達と相談した夫が、駐車場の車の中で待機していますから、何かあったらすぐに連絡を下さいと返答して、家族は名残惜しそうに渋々部屋を出ていったが、そんな家族に迷惑をかけるわけにはいかないと、私も最後まで諦めないと決心した。
「じゃあ、ママ、一旦出るね。」
という娘の言葉に、思わず私は触れていた娘の手を握った。娘にも、それが判ったようで、
「ママ、大丈夫だよ。何かあったらすぐに来るからね。」
と答えてくれた。
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