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【第一部完結】アストレア〜Astraea〜神々の見棄てた大地  作者: 紫兎★
オタ活帰りに転けたら異世界転生チケット貰えた
74/200

戦闘

投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。

よろしくお願い致します。

「誰ですか?」


そう言いながら、彩芽と子供達の周りに五重の魔導障壁を張り巡らせ、更に自分を含めて、その周囲に五重の障壁を重ねがけして、先に気球へ避難するように伝えた。


男は、その魔力にも気づいたようで、僅かに眉を潜めた。


「やれやれ、嫌われたようですね。こんなに慎重にならなくもよろしいですのに。」


「初対面の得体の知れない男に慎重にならなくて、一体誰に慎重になるんだ?」


男からの威圧は、これまで出会った誰よりも半端のないもので、白夜でさえ比較にならず、瑠夏は上空に巨大な固定空間を形成し始めた。使用しなければ固定を解けば良いと考えたが、もし使用すれば、ここら一体は巨大なクレーターになると思えたので、彩芽と子供達を円形の固定空間で固定し、先に魔導気球と連結するようにして飛ばして移動させた。


男はチラッと上空に視線を向けたが、特に態度を変えることなく、平然と言葉を続けた。


「私の質問に正直に答えて頂けるなら、私は何もせずにこの場から立ち去ることを約束しますよ。」


「自分の望む答えであったならの間違いじゃないのですか?」


その瑠夏の返答に、男は軽く両手を広げて呆れるように、さらに言葉を続けた。


「私が聞きたいのは、ただ一つ。この像をここに建立したのは誰かということだけですよ?他には何もありません。ご家族も避難されたなら、あなたも気兼ねなく答えられるんじゃないですか?」


あまりの意外な質問に、瑠夏は返事を戸惑ってしまった。その質問の裏に何が秘められているのかが判らなかった。瑠夏が返事を躊躇っていると、男が少しイラつき始めたように見えたので、仕方なく答えることにして、その間に飛行船とホームベースを連結し、三人は先に洞窟横の自宅へと戻らせた。



「像を作ったのも僕だし、そこに建てたのも僕だ。」


その返答が意外だったのか、男は少し驚くような表情(かお)を覗かせた。


「キミはこの像が誰をモデルにしているか知っているのかい?」


「質問は一つじゃないんだ。でも、答えてあげるよ、それは大地の神であり豊穣の神でもあるデメルをイメージした。他にも別の場所だが、火の神であり鍛冶の神であるティアと水の神であり医療の神であるアノスをイメージしたものがある。」


その答えに驚いて男は固まり、喉を詰まらせていた。


「もう少し言うと、創造神であるウラノを僕が造ることはないとだけ先に答えておくよ。あれはクソだ。」


その男はそれを聞いて、思わず息を呑んで、そして大声で笑い出した。


「アッハッハッハァハァハァ!」


暫く笑い続けて、そして息を切らしながら、


「キミ、良いよ!最高だ!欲しくなった。」


などとイミフのことを言うので、


「イエ結構です。申し訳ありませんが、男の人への趣味はありません。」


とだけ答えると、またバカ笑いを始めた。


「イイネ、実にイイ!では、女だったら良いのかい?」


と言うと、男は淡い光に包まれて暫くすると、その姿は凛々しい宝塚の男優みたいな女性の姿へと変化していた。髪は長く緩くウェーブのかかった金髪で、相変わらずの糸目であったが、美人であるのは間違いなかった。


その姿を見て瑠夏の頭の中に、生意気で少し偏屈そうな、それでいて気にしいで泣き虫な一人のポンコツ女神の姿が浮かんだ。


「どうだい?これだったら気に入って貰えるかい?」


「そうですね。友人にきつい事言い過ぎて泣かせてしまったのに、謝ることもできずに一人部屋でいじけて涙ぐんでいる女性だったら考慮します。」


瑠夏がそう言うと同時に、女の顔は耳まで真っ赤になり、怒りと恥ずかしさがごちゃ混ぜになったような表情に変わった。


「お前は、いったい何者だぁ!」


その声と同時に、突然前方に巨大なゴーレムが出現し、組んだ両手を瑠夏に向けて振り下ろしてきた。

最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。

何分にも素人連合でございますので、御評価頂けますと、今後の励みになります。是非とも最下部に設定されている☆☆☆☆☆でご評価頂けると有り難いです。

よろしくお願い致します。

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