育児日記
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
ノートとソールは不思議な子供達だった。通常の子であれば、この年齢の赤子であれば日に何度も泣いて親を悩ますことも多いと思うのだが(育児雑誌参考)、この子達が泣くことはほとんどなかった。
ただ感情に乏しい訳ではなく、目をキョロキョロ動かして周りを観察したり、にやーとした笑顔を見せることも多かった。一回の量が増える分ミルクの回数は徐々に減り始め、四ヶ月の頃には夜間の授乳はなくなった。
夜泣きも殆どないと言うと、彩芽の母からは『そんな育てやすい子なんて見たことないよ』と羨ましがれるほどだった。娘二人ではだいぶ苦労をしたらしい。
この頃には微笑みだけではなく、声を出して笑うようになり、鈴を入れたぬいぐるみや、ガラガラ、でんでん太鼓などの音のするおもちゃがお気に入りだった。
ある日のこと、彩芽が炎で作った蝶を音楽に合わせて飛ばしてあげると、二人は目を見開いてそれを凝視して夢中になった。他にも氷でできたぬいぐるみにも興味を見せていたので、僕も悔しくて、見えることはないだろうとは思ったが、空間魔法で作った少し大きめのぬいぐるみを作ってダンスさせると、二人は喜び、そのぬいぐるみの動きを目で追っていた。
「彩芽!この子達は魔力が見えてるよ!」
「えっ?獣人って、魔臓がないから魔法使えないんじゃないの?魔力が見えることってありえるの?」
ミルクを作っていた彩芽が、両手に哺乳瓶を抱えて、居間へと戻ってきた。
「ミレイに聞いたんどけど、獣人でも稀に先祖返りで魔臓を持つ子が産まれることがあるんだって、そんな子達は優秀な魔導師になれるって言ってたよ。」
一日交代でノートとソールの世話をすることに決めてからは、それぞれ自分達のことを、
「パァパだよ~」
「マァマですよ〜」
と、いつの間にか呼ぶようになっていた。しかも、お互いの呼び方も変化していたのは許してほしい。
「パァパ、ベランダの洗濯物片付けといてくれる?」
「判った。マァマちゃん、宅配ボックスにある郵便物、あとで持ってきてくれる?」
まさに十六歳と五歳のままごと新婚夫婦である。ただ彩芽は見かけ上は五歳であっても、実質中身は十六歳の女子高生だったので、二人の生活は想像するほど困難ということでもなかった。
しかも、共に職業や学業を有するわけでもなく、一日中家にいる生活なので、育児に追われるとは言っても、何も知らない新しいことにチャレンジしているといった感じで、子供にとっては一日中両親が側にいて世話をしたり遊んでくれて、とても良好な環境だったと言えた。
朝起きて、身体と顔をお湯で拭いて、ミルクを飲んでから彩芽と一緒に魔法のトレーニングをして、疲れたら寝て、起きたらオムツを変えてミルクを飲んで、四人でじゃれ合いながら居間やベランダで遊んで、疲れたら寝て、起きたらオムツを変えて、ミルクと少し大きくなったら離乳食を食べて、お風呂に入ってから、四人で一遊びして寝る。
それが子供達の日課だった。
僕と彩芽は子供達が寝てから、今日撮影した子供達の動画や画像を編集して、アップしてから眠るという習慣になった。
ただ、一日中WiFi環境下にいることから、彩芽が昼にライブ配信をするようになった。
白耳白尻尾の見かけ上は五歳の幼児が、乳児の世話を、毎日泣いたり笑ったり、驚いたり喜んだりしながら送っている映像は、若いお父さんお母さんばかりではなく、孫を持つお爺ちゃんお婆ちゃんにも人気が出て、一躍人気番組となった。人気は日本だけではなく世界に広がっており、多くの国の字幕版が作成された。
映像の中で使用されるとCM効果が上がることで、多くの育児産業に携わるメーカーが協賛を申し出てくれたが、異世界だから難しいということで理解してくれたのは有り難かった。
ただ、この配信の利益は凄まじく、国籍を持たない彩芽には請求できないことから、その収入はすべて瀧川瑠夏に回された。収入に比較すれば必要経費など微々たるもので、お台場にあるマンションを管轄している港区と東京都からは、感謝されても良いと思う。
近々、僕の部屋への水道管、ガス管、電気、通信回線に加えて宅配ボックスを強化することができないか相談してみるつもりである。
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