発見
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
力を使い果たし、魔導気球の中で一晩を明かした瑠夏と彩芽の二人が東の方向で見かけたポイントに着いたのは、翌日の昼間だった。
「何だこれ?」
森の中には、何十頭ものオークの死体と十数人の獣人の亡骸が転がっていた。獣人の身体は至る所が喰い散らかされたように欠損しており、五体満足な遺体はただの一体もなかった。
あまりの凄惨な光景に眉を潜めた二人だったが、そのままにすることなど日本人としては不可能で、幾らか回復した土魔法もどきで穴を掘り、固定空間を利用して遺体を穴へと運び底へと並べた。
周りの木々を伐採し、延焼するリスクを減らしてから火をつけて火葬すると、その上から土を被せて、瑠夏が土魔法もどきで台座とデメル像を作り墓石とした。
台座には『勇敢な戦士達ここに眠る』と刻んだ。
オークからは魔石を取り出して、あとはそのまま地中深くへと埋めるのに留めて、一仕事を終えた。
もうすぐ暗くなるから、そろそろ出発しようとしていた時に、それは聞こえた。
「ちょっと待って、猫が鳴いてるような声がする。」
「えっ?」
彩芽の指摘に、瑠夏も耳を澄ませたが特に何も聞こえない。
「こっち!」
彩芽が一目散に森の中を走り出し、一本の大木の根本へと辿り着いた頃には、瑠夏の耳にもはっきりと猫の鳴くような声が聞こえてきたが、大木に近づくに連れて声は再び聞こえなくなった。
「いた!確かに声がした。」
「ちょっと待ってて。」
音と匂いに集中した彩芽が、瑠夏を右手で制して、真顔になって周辺を探索し始めた。
「こっち。」
彩芽が藪の中に分け入り、不自然に枝や葉が積み重なっていたのを少しずつどかしていくと、かなり豪勢な毛布が顔を覗かせた。
「これ、瑠夏が取ってくれる?」
瑠夏が黙って頷き、毛布に手をかけてそっと捲りあげると、まだ一ヶ月位の三角形の耳をした二人の赤ちゃんが、両手を胸の前で合わせて、まん丸の目玉で瑠夏と彩芽を見つめていた。
「か、可愛い!」
とすぐに抱き上げようとした彩芽を制して、
「そのまま回復魔法を掛けてあげて。」
「そうか、そうだね。」
両手を広げた彩芽が蒼白く輝き、両手から放たれた光が二人に降り注ぐと、赤ちゃん達は白くキラキラとした光のベールに覆われ、それは染み込むように身体の中へと消えていった。
「もう大丈夫だね。」
そう言って、彩芽がピンク色の髪をした少し垂れ目の赤子を抱き上げ、瑠夏がアクア色の髪をした少しツリ目の赤子を抱き上げた。
「赤ちゃんを育てるミルクや道具は何もないから、急いで洞窟へ帰るよ。」
「そうね。急ごう。」
二人はそこにあった毛布を掴むと、急いで魔導気球へと向かい、飛び立った。
「冒険は、少し棚上げだね。暫くは子育てタイムだね。」
「そうだね。幸いにも僕達の魔力量はハンパない。ミレイが言う通りなら、僕らの寿命や成長速度は極めて遅いということだからね。」
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