戦闘
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
再び五百メートルほどの上空へと上がって移動し、目的の林へと着いてから下方を確認しながら徐々に下降した。すると、そこでは既に狂乱と呼ぶに相応しい宴が繰り広げられていた。
クロスさせた丸太に逆さまに張り付けられた男の獣人達は、目は潰され、耳は削がれ、手や足や尻尾などの身体の一部を切り取られていた。頸動脈の部分には刃を入れられたように大きな傷があり、そこから流れ出た血液が、頭の下に大きな血溜まりを作って広がっていた。
女性の獣人達も、同じように丸太に括り付けられて、同じようなことをされていたが、唯一違うのは股間から太い杭のような丸太が打ち込まれ、中にはその先が口から飛び出しているものがいたことだった。
瑠夏はすぐに彩芽の目を右手で塞いだ。これは子供に見せて良いものじゃないと、頭の中に怒りの感情が急速に浮き上がってきていた。
「何?何があったの?どうして目を塞ぐの?」
どうやら、彩芽はまだあの悲惨な狂宴を視界に捉えていなかったらしい。そのことに少しホッとして、瑠夏は彩芽の両肩をそっと支えた。
「これから、僕の本気の攻撃を見せるけど、それはあまりにも悲惨な光景を見せると思うから、できれば彩芽には見てほしくないんだ。お願いしても良いかな?」
その真剣な言葉に反論する勇気を彩芽は持っておらず、大人しくその指示に従って目を閉じた。
眼下では、その殺戮に興奮した身体と欲望を抑えきれないのか、ヒト族もエルフ属も、更には他の種族の奴らも血の惨劇に興奮して、本能を曝け出したのか、素っ裸になって乱交を繰り広げていた。
(こいつら、人間じゃない!人間であって良い訳がない)
瑠夏が、操縦席に立ち上がり、両手を軽く広げて手掌を上空に向け、少し顎を上げ、目を閉じた姿勢で集中すると、宙空にポツンポツンと径一メートル程の固定空間が次から次へと無数に出来上がり、その数を増やしていった。直径百メートルほどの円形の空間に隙間なく並んだ固定空間は、更に層を重ねて、何十もの層を形成していた。
魔力がどんどん吸われていき、その都度少しずつ瑠夏の身体が僅かずつではあるが、淡蒼白色に輝き始めていた。
あまりの圧の強さに、彩芽は覆っていた手の指を広げて隙間から瑠夏を見ると、その時には瑠夏の全身は蒼みがかった透明な眩しい程の白色に輝いており、あまりの美しさに覆っていた手を完全に離して、魅入ってしまっていた。
そして、瑠夏が人差し指をピンと立て、その右手をまっすぐと高く上げ、哀しそうな気配を漂わせながら、その手を大地へと振り降ろした。
すると、整然と並んでいた空気弾と呼ばれる固定空間が、一斉に地上の一点、狂宴の行われている大地を目掛けて降下を開始した。
最初は目に見えない空気弾であったが、速度を増すにつれて、大気との摩擦で熱を持つようで、徐々に赤く染まっていき、地上に到達する頃には、プラズマを蒔き散らす青白い焔を纏うそれへと変わっていた。
当然、地上で宴に溺れていたクズ共に、それを処理する力も、交わす力も有るはずはなく、その破壊の嵐に巻き込まれてあっという間に消滅していった。
大地は溶け、赤い溶岩が地上を多い、周囲の森はその煽りを受けて燃え始め、その焔が気球の操縦席にまで到達しようという時になって始めて、瑠夏の顔を覗き込んだ彩芽は、彼が立ったまま白目を向いて気絶していることに気がついた。
「な、何やってんのよ!神級の魔法使っても気を失ってたら意味ないでしょ!」
上昇気流に巻き込まれて、揺れまくる魔導気球の操縦席の中で、彩芽は何とか瑠夏を椅子に座らせ、シートベルトを締めた。
そして燃え盛り、荒れ狂う大地を何とかしようと、大雨を降らせるために、今度は彩芽が魔力を練り始め、強力な神級と呼んでも差し支えない程の気象魔法を使用した。
大地の熱と大気の水との間で、更に乱気流が発生し、稲妻が飛び交い、大地には雷が絶え間なく降り注いでいた。
まさに天地創造のミニチュア版というような光景が、そこで展開されていた。
最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。
何分にも素人連合でございますので、御評価頂けますと、今後の励みになります。是非とも最下部に設定されている☆☆☆☆☆でご評価頂けると有り難いです。
よろしくお願い致します。




