追跡
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
「上空から見ても、どっちへ向かったのかの判断は難しいね。」
右手を顎に当て、記憶を探るような素振りを見せていた彩芽が、北の森の方へ向かうことを進言した。
「どうして北なの?」
「あの時、あいつらの一人が北の森に獣人達の集落があるようなことを言ってた気がするの。確定的な情報ではないから断言できないけど、その村を探せば何か情報が得られるかも。」
気球の高度を高めに取り、瑠夏が地上をアマソンで購入した双眼鏡で観察していると、裸眼で確認していた彩芽が先に見つけた。
「見つけた。少し左寄りの十一時位の方向に進んでくれる。」
気球の進行方向を調整して、彩芽の指示してくれた方向へ向かうと、眼下に焼け焦げた十数軒の小屋を見つけることができた。
「あった。今から降りるね。」
ーーーー
「ヒドイな。」
どの家も柱の一本も残らないほどの高温で焼かれているようで、僅かな燃え残りの真っ黒な炭状の柱と、真っ白な灰しか残っていなかった。
「私が....私がのんびりしてたから、この人達は焼かれたの?」
罪に苛まされるような悲愴な表情をした彩芽が、焼跡を見て、涙をポロポロと流しながら独り言のように呟いた。
「ううん、違うようだよ。ここには戦闘の跡がないから、その奴隷刈り達が来た時には、もう村を出ていた可能性が高いと思うよ。先に捕まっていた奴隷達を逃したことが良かったみたいだね。」
「ホントっ!?」
「ウソ言っても仕方ないよ。それよりも、まだそいつらに捕まってないかもしれないから、急いで追わないと。」
「うんっ!判った!」
元気よく返事をすると、彩芽はさっさと操縦席に乗り、瑠夏を急かした。
足跡が森を西へと向かっていたので、二百メートルほどの高度で、下方をゆっくり確認しながら、そちらの方向へと進んでいったが、奴隷狩りも逃げた村人達の痕跡も全く見つけることができないうちに日が沈み、辺りは暗闇に覆われた。
「今日は、もう無理かなぁ。」
がっかりしたような疲れ切った顔で話す彩芽に、瑠夏が慰めるように優しく答えた。
「ううん。こんな時こその高高度からの偵察だよ。夜になったら、彩芽はどうすると思う。」
「夕ご飯を食べて寝る。」
あまりにも素直な答えに、少し拍子抜けした瑠夏が更に言葉を続けた。
「夕ご飯を食べるためには?」
「料理する。」
「そうだね。料理しないと食べれないものね。でも、逃げてるときにわざわざ料理すると思う?」
その言葉に彩芽は、ハッとした。
「火を使っているのは、奴隷狩りの連中の可能性が高いと言うことで問題ないかな?」
「了解です。」
「じゃあ、闇夜に焚き火は目立つから、かなりの上空からも見えるはずだから、気球の高さを上げるね。」
ということで、気球の高さを五百メートル程まで上げた時に、西の方に小さく橙色に染まる梢が見えた。
「いた!見つけたよ。たぶんあれがそうだ。西に二十キロ位かな。」
その言葉に、すぐに返事を返さない彩芽が不思議そうに言葉を返した。
「ここから東の方へかなり行った先にも、梢が少し明るくなっている所がある。どうしよう?」
彩芽に言われて、瑠夏も双眼鏡で確認したが、見つけることはできなかった。
「取り敢えず西に向かって、何もなければ東に向かおう。急ぐよ。」
「判った!」
最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。
何分にも素人連合でございますので、御評価頂けますと、今後の励みになります。是非とも最下部に設定されている☆☆☆☆☆でご評価頂けると有り難いです。
よろしくお願い致します。




