冒険の始まり
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
「昨日の掲示板やツイタのお祭り騒ぎはハンパなかったね。」
翌朝のテーブルにはマクトのモーニングメニューが並び、ハッシュポテトを手にしながら、瑠夏が尊敬の念を込めて口にすると、
「炎上した時なんて、あんなもんじゃないか らね。でも需要があるって判ったのは大きいわね。ネット環境がないのは仕方ないから、生放送は無理だけど、編集なしの垂れ流し動画をチョコチョコアップするのはありなのかもね。」
ナゲットを摘み、ソースで手を汚しているにも関わらず、次から次へと口に放り込みながら、彩芽が今後の方針について語っていた。
「ダラダラ動画になってしまわないかな?」
「それは撮った動画をそのまま流すだけなんてことはしちゃダメですよ。方法としては画面の中のモニターにその動画を映して、それを画面に顔を出しながら面白可笑しく解説するんですよ。ゲーム配信者さん達がよくやる方法ですよ。」
自信満々に語る耳付き幼女を見ていると、瑠夏は安心して任せることができると感じた。
「中のモニターに流す動画は編集しても良いの?」
「それはもちのロンですよ。飽きさせるのが一番ダメですからね。」
そんなことを話しながらも、携帯を取り出してポチポチしている彩芽の姿は、まさに有名配信者を彷彿させて、救けて良かった。出会えて良かったと思う瑠夏だった。
「で、これからの方針なんですけど、やっぱり動画は絶対に必要だと思いますので、最近撮った動画を見せてもらっても良いですか?」
瑠夏はそう言われて、彩芽の救助の前に撮った自称蜘蛛男の未編集の動画を見せた。
「これイケますね。私に編集任せてもらっても良いですか?」
若干不安を覚えた瑠夏だったが、自分ではただのロープ遊びにしか見えないだろうと考えて、全てお任せすることにした。後になって、そのことは思いっきり後悔することになったのは言うまでもない。
「それと通常の探索は、弱い魔物とか派手さがない魔物だと迫力満点の動画が撮れないんですけど、ぶっちゃけ瑠夏さんって、どれくらい強いんですか?」
そうズバッと聞かれて、瑠夏は首を傾げた。これまで出会った魔物は全て倒してきたが、それがどれくらい強いのかの判断はできていなかった。
「そうだなぁ、これまで倒してきたのは、ゴブリン、コボルト、オークやらの集団とその上位種、バッファローボアとか、ワイルドボア、ジャイアントボアとかの猪型の少し大型の魔物、草原狼の群れや、森林狼の群れ、名前は知らないけど三十メートル位の大型の蛇、マウンテンコングや大猿の群れなんかかなぁ。他にもいっぱい出会ったけど、もっと大型なのは、上空から爆撃して倒しちゃったからなぁ。種族も判らないや。」
聞いているうちに彩芽の顔が真っ青になっていった。
「ん?どうしたの?なんか変なことを言ったかなぁ?」
何にも判っていない瑠夏に、この人俺ってTUEEEEからは縁遠い人なんだろうなと考えて、少し呆れながら返事を返した。
「瑠夏さん、あなた無茶苦茶強いって自覚ありますか?」
「へっ?強いなんてありえないよ。ミレイや白夜に比べたら、僕なんてカスだよ。一発KOだよ。」
「ミレイさんって、神殿神子の方ですよね?白夜さんって神狼の幼体の方ですよね?」
「そう、よく知ってるね。」
「私は、アストレアのファンでしたから、そのくらいの情報はお茶の子さいさいです。」
そこまで言ってから、彩芽は大きく息を吸った。
「比べる相手が間違ってます。この世界最強に近い人達と比較したら、自分弱いの当たり前でしょが!しかも、その当時の瑠夏さんは、ペーペーですよ。ペーペー。」
そう言いながら、彩芽は小さな手で瑠夏の頭を平手で叩いた。
それから彩芽は、瑠夏を前にしてコンコンと説教をするのだった。六歳を前に正座して頭を垂れる姿を、部屋に備えられたカメラが黙々と撮影を続けていた。
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