目を覚ますと知らない天井だった
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
背中から伝わってくるポカポカする心地良い暖かさも、行き過ぎれば暑くなり、彩芽は少し寝苦しくなって目を覚ました。
「目を開けたら、知らない天井だった。」
異世界行ったら言ってみたいセリフNO1を口にして、バスケットから顔を出して、彩芽が周囲の気配を探ると、隣ではまだ若いと思われる人間が、タオルケットを頭まで被って寝ていた。
家具は前世と良く似たデザインのものが多く、天井に輝く灯りは常夜灯とそっくりだった。
目の前にある前脚が人間の手だったら、日本に戻ってこれたと思うんだけどなぁと考えながら、バスケットから抜け出してベッドから降り、場合によっては逃げ出すことを心に決めて、彩芽は外の景色を確認するために窓へと向かった。
(助けてくれたんだから、悪い奴だとは思わないけど、あんだけ悪い人間ばっかり見てると、この世界の人間なんて信じられないんだよね)
と考えながらカーテンをくぐり抜けると、サッシと呼んでも全く問題ないデザインのガラス戸があり、その向こうにはレインボーブリッジが見えた。
(レインボーブリッジかぁ、だったら台場あたり…)
「だ、台場だとぉ!」
彩芽の絶叫が部屋に響き渡り、瑠夏はベッドから飛び起きた。
「だ、誰だ!」
叫んだ瑠夏に、魔導障壁を突き破って小さな白い獣が飛びついてきた。
「ねぇ!ねぇ!ここって日本?本当に日本なの?」
小さな獣が言葉を喋ったことにも驚いたが、まさかの日本語だったことで、瑠夏はそれ以上の衝撃を受けて、目を丸くして口をポカンと開けて固まってしまったが、すぐに正気を取り戻して尋ねた。
「ちょっ、ちょっと待って。少し落ち着いて!落ち着いてもらっても良い?」
相手の狼狽えた表情を見て、彩芽も少し冷静さを取り戻した。
「はい、深呼吸。」
「「スーハースーハー」」
彩芽の音頭で二人で両手を広げて深呼吸を繰り返して、さぁ話となった。
「「どうして…!」」
「「どうぞ、どうぞ!」」
同時に右手を出して相手の顔を見ながら軽くオジギをする二人は、なかなか息のあった世代の似ているコンビと言えた。
「キャハハハハハハハ!理解した。理解できたよ。私は日本へ、日本へ帰って、帰って来たんだね…ウッウッ、ウワーーーーーーン」
そう言うと、彩芽は瑠夏に抱きついて泣いた。これまでろくに涙も見せていなかった彩芽は、これでもかというぐらいに泣き続けた。
瑠夏は戸惑いながらも、そんな彩芽の頭を撫でながら、この子も苦労してきたんだろうなぁと、そんなことを考えていた。
小一時間くらい泣き続けて、やっと少し落ちついた彩芽に、魔物だから食べれるだろうかと思いつつ、枕元に置いてあったサイドバックからマクトのフライドポテトを出してみると、釣り餌に飛びつく小魚のように、彩芽はパクッと食らいついた。
「お、おいひぃよー!マクトだ、マクトのポテトだぁ! ん?」
何かに気づいたようで、彩芽はコテンと首を傾げた。その仕草に瑠夏はホンワカした気持ちになるのだった。
「どうして?どうして、できたてなの?温め直した訳でもないし、チンしたわけでもないよね。」
「うん、一階にあるマクトのお店から配達してもらえるからできたてなんだよ。」
「いいなぁ、一階がマクトなんて最高じゃん! ん?」
そのおかしさに気づいた彩芽の顔が真剣なものへと変わった。
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