出会い1
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
川の流れはとても早く、みるみるうちにその白い獣は下流の方へと流れていった。
瑠夏は取っ手の付いた固定空間を作成すると、取っ手をがっしりと掴み一箇所に穴を開けてジェット風船のように宙を舞った。
数分でその獣に追いつくことは出来たが、それに意識は殆どなく、こちらから棒なり紐なりを投げ入れて、それに捕まらせるのは無理だとすぐに判断できた。
周囲は、日は殆ど沈み、東の空は青紫の暗闇が広がってきており、直に真っ暗になって見つけることもできなくなると判断して、瑠夏は紐状の柔らかい固定空間を取っ手に固定して、反対側を自分のベルトに固定して、激流へと身を投げた。
昔、少しは水泳を習ってはいたが、そんな稚拙な技術では到底太刀打ちできるような流れではなく、瑠夏は慌ててライフジャケット様の空間を身に纏った。
泳ぐというよりも、自分も一緒に流れていくように、少しでもその獣に近づくように身体を誘導していたが、その間に何度も水に沈み、岩に身体をぶつけていた。
それでも何とか、手を伸ばして白い獣を掴むと、ベルトに固定していた紐状の空間を収縮させて、魔導気球の所に辿り着くと、噴出孔を調整して、最初の河原のベースキャンプまで急いで戻った。
短い時間ではあったが、既に数キロ先の下流まで流されていた。
獣の呼吸と心臓は既に止まっていたが、LEDランタンの灯りの下で、指先二本で心臓があると思われる部分を素早いペースで何度か軽くマッサージし、口から息が漏れないように固定して、鼻から風船を膨らませるように空気を送ると、突然ゲホッと水を吐き出し、心拍も呼吸も弱かったが再開させることができた。
チビちゃんを毛布でくるみ、ホツカイロを湯たんぽ代わりに入れてから、ベースキャンプのテントやグリルなどなどをさっさと全部収納空間に放り込み、魔導気球用の操縦席を取り出して、高速型の気球を作成して固定すると同時に急速に上昇させ、ホームベースへと向かった。
着くと同時に洞窟へと向かい、部屋への扉を開き、少し寒かったので暖房を入れ、加湿器も作動させた。
チビちゃんの全身を少し熱めのシャワーで洗って汚れを簡単に落とすと、ドライヤーで乾かした。
一人で寝かしておくのは不安だったので、自分のベッドの隣に寝かすことにして、ピクニック用のバスケットの蓋を外して、底に湯たんぽを入れ、大きめのバスタオルを畳んでベッドマット代わりにしたものをサイドテーブルの上に置いた。
少し変わった魔物らしく、通常は蹲って寝るものとばかり思っていたが、両手をバンザイした状態で仰向けに寝て、ヨダレまで流しているのには笑うしかなかった。
寝相は悪くないようだったので、その上にティズニーの冬のパレードの時に売っていた小型の毛布を畳んで掛けてあげた。
今日のキャンプグッズの片付けは、明日することにして、お風呂に入ってから、十分に取れなかった食事の分をニッセイのカレーゴハンとセロコーラで代用して、お腹を膨らませた。
流石に無防備に寝るのは無用心かなと、バスケットと自分の間に小さな魔導障壁を張り眠りについたが、どうやらかなり疲れていたらしく、目を閉じたらすぐに意識を失った。
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